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平塚市オーラルフレイル予防教室 3年で750人超参加

平塚市オーラルフレイル予防教室 3年で750人超参加

 神奈川県平塚市は2022年よりオーラルフレイルに特化した介護予防教室「カムカム教室」を開催する。コロナ禍で実施したフレイルチェックで、特に口腔機能の悪化が目立ったことがきっかけ。24年までの3年間で通算67回開催し、参加者は累計752人にのぼる。健診でオーラルフレイルまたはリスク有に該当した人へも参加を勧める。

 教室は約2時間の全2回コース。▽「食・口腔、運動、社会参加」の座学▽ブラッシングや口腔体操の実演▽オーラルフレイルを自分に関係のあることとして考えるためのグループワーク▽口腔機能のチェック――を行う。2回目は1カ月後に行い、口腔機能の変化の確認、セルフケアの振り返りを行う。

 講師は事前に専門職から研修を受けた地域のフレイルサポーター。テキストは専門家監修のもと、市とフレイルサポーターが作成した。「童謡の歌詞を変えて、口腔体操を覚えやすくした」など、サポーターが実際に取組んだ継続のコツも掲載。「同世代の人が指導、解説してくれるので実感がわく」と参加者からも好評を得ている。23年からは「カムカム教室お口元気プラス」へバージョンアップ。市販の歯間ブラシやマウスウォッシュ等を用いた口腔ケア体験プログラムを取り入れ、自分に合ったオーラルケア用品の選び方も指南する。

 同市健康・こども部保険年金課の佐藤麻美主管は「一緒に参加すると周りの人たちの本気度が伝わり、モチベーションに働く。口腔機能の変化も分かりやすく出る。オーラルフレイルを『わが事』として捉える参加者が増えてきた」と評価する。

 また、同市ではモデル地域を選定した「地域集中啓発」も実施。教室の集中開催や、商店街や歯科医院、薬局等でのポスター、リーフレットを用いた啓発活動を行う。実際にオーラルフレイルの発症率低下、全身のフレイル状態の抑制効果も。未実施地域と比べ、要介護者の増加抑制による財政効果が年約880万円になったとの報告もされている。
「カムカム教室お口元気プラス」の教材。オーラルケア用品の使い方も学べる

「カムカム教室お口元気プラス」の教材。オーラルケア用品の使い方も学べる

(シルバー産業新聞2026年1月10日号)

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