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25年度保険者インセンティブ 都道府県・市町村ともに微増

25年度保険者インセンティブ 都道府県・市町村ともに微増

 厚生労働省の「保険者機能強化推進交付金・介護保険保険者努力支援交付金」は、主に高齢者の自立支援・重度化防止に向けた都道府県・市町村の取組を同省が評価し、達成度に応じた報奨金(インセンティブ)を付与する制度。2018年に創設された。

 約300項目の評価指標で800点満点。保険者機能強化推進交付金は①持続可能な地域のあるべき姿②公平・公正な給付を行う体制の構築③介護人材の確保その他のサービス提供基盤の整備④高齢者の状況に応じた自立した日常生活――の4カテゴリ、介護保険保険者努力支援交付金は①介護予防/日常生活支援の推進②認知症総合支援の推進③在宅医療・在宅介護連携の構築④高齢者の状況に応じた自立した日常生活――に大別され、各④はアウトカム指標を置く。

 同省は毎年度、都道府県・市町村別の結果を公表。2025年度は都道府県分が平均528.8点で前年度比+12.7点。最高得点は静岡県の625点だった。また市町村分は平均435.0点で前年度比+12.6点。最高得点は熊本県荒尾市の649点だった。

 カテゴリ別の得点率を見ると、市町村平均では支援交付金③の在宅医療・介護連携関連が66.1%で最も高く、②の認知症施策が46.5%で最も低い。

練馬区 住まい確保の伴走支援

 東京都練馬区(人口74.1万人、第1号被保険者数16.4万人)は613点で全国15位。10万人以上都市だと唯一600点台で首位にたつ。機能強化交付金の③「介護人材の確保等」が全国平均46.6点に対し94点と大きく上回る。

 例えば「地域における介護人材の将来的な必要数の推計を行い、これを公表している」(同区6点満点、全国平均1.12点)では、第9期介護保険事業計画で公表すると共に、同区高齢者基礎調査の結果を掲載。介護事業者が抱える運営上の課題は約半数が「スタッフの確保」、2割半ばが「スタッフの人材育成」を挙げ、また6割半ばの事業者が従業員の不足を感じている。

 また、「庁内や都道府県、事業者、関係団体、専門職など外部関係者との連携体制を活用し、高齢者の住まいの確保と生活の一体的支援に関する取組を実施している」(同区6点満点/全国2.22点)では、住まい確保のための伴走型支援事業を居住支援法人へ委託。高齢者や障がい者、ひとり親家庭など、自身だけでは契約や転居等の手続きができない人を対象に、物件紹介や見学・契約の同行等までをサポートする。

 さらに、同連携体制について「重層的支援体制整備事業の実施や地域の誰もが参画できる場づくりなど、介護保険事業に留まらない地域づくりに活用」(同区6点満点/2.32点)の項目では、区内4カ所の「ボランティア・地域福祉推進センター」に地域福祉コーディネーターを配置。区民や地域団体から地域で注意が必要な住民の情報を収集し、個別訪問や相談対応へつなげている。25年度からは若者ケアラー・コーディネーターを新たに配置し、複合的な課題への相談支援体制を強化する。

 長期間ひきこもり状態にある人に対しては、居場所の提供から就労準備、職場定着支援までを行う「あすはステーション」を設置し、社会参加のきっかけづくりを支援する。
(シルバー産業新聞2026年2月10日号)

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