著者は認知症や神経に関する専門的なクリニック「渡辺クリニック」の渡辺正樹医師。日記（質問シート）と、日記のつけ方と効果の解説がセットになっている。

　質問シートは全１００枚で、食べたものや行った場所を記す「今日の日記」と「明日の予定」の固定の質問の他、▽好きだった教科▽お花見の思い出▽通った中学校――などシートごとに異なる質問が１つある。

　無心になって、長時間にわたり運動や塗り絵、質問に答えるなどの同じ作業を「もくもく」とこなすことは、大脳辺縁系を休めたり、脳へのストレス軽減に繋がる。あわせて、課題や目標をやり遂げたり、楽しい思い出を振返ることで「ワクワク」効果が生まれ、気力を高めるホルモンドパミンが分泌され、脳の活性化が期待できる。

　脳トレだけではなく、家族や入居者とのコミュニケーションや、習慣化することで認知症予防にも繋がる。

　価格は１,３２０円（税込）

　☎０３-５２０６-７２３９

（シルバー産業新聞２０２１年６月１０日号）