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キヤノンシステムアンドサポート 機器選定・導入イメージ助ける「介護ICT体験フェア」盛況

ITの計画策定から選定・導入・運用・保守・教育をワンストップで支援するキヤノンシステムアンドサポート(東京都港区、平賀剛社長)は、9月13日に介護施設向けのセミナー・展示会「介護ICT体験フェア」を名古屋で開催、約130人が参加した。
午前のセミナーでは社会福祉法人スマイリング・パーク(宮崎県都城市)の山田一久理事長が、業務改善の実際を紹介した。同法人では2009年より、リフトなどの福祉機器、ICT機器を積極的に導入。働き方を見直し、スタッフの心身的負担の軽減をはかってきた。
介護記録ソフトは「ケアカルテ」(ケアコネクトジャパン)を導入し、昨年から完全ペーパーレス化を宣言している。音声入力AIアプリ「ハナスト」も併用し介護記録業務を効率化。業務時間短縮を実現した。
4月の報酬改定で新設された生産性向上推進体制加算は上位区分の(Ⅰ)を算定。山田理事長は「当法人の理念は『働く人の幸せを追求し続ける』。職員の幸せはサービスの質につながる。ICT機器は職員の幸福度を高めるツールだ」と強調。また、「ICT活用は先進的ではなく、当たり前の時代。どう上手く使うか、製品の機能だけでなく運用面のサポートも重要になる」と述べた。
講演の途中にはグループディスカッションを行い、ICT機器の導入状況や施設の課題を情報交換。参加者どうしの交流もはかられた。
介護記録ソフトは「ケアカルテ」(ケアコネクトジャパン)を導入し、昨年から完全ペーパーレス化を宣言している。音声入力AIアプリ「ハナスト」も併用し介護記録業務を効率化。業務時間短縮を実現した。
4月の報酬改定で新設された生産性向上推進体制加算は上位区分の(Ⅰ)を算定。山田理事長は「当法人の理念は『働く人の幸せを追求し続ける』。職員の幸せはサービスの質につながる。ICT機器は職員の幸福度を高めるツールだ」と強調。また、「ICT活用は先進的ではなく、当たり前の時代。どう上手く使うか、製品の機能だけでなく運用面のサポートも重要になる」と述べた。
講演の途中にはグループディスカッションを行い、ICT機器の導入状況や施設の課題を情報交換。参加者どうしの交流もはかられた。

セミナー第二部はケアコネクトジャパン常務取締役・山梨敦也氏による講演とケアカルテ、ハナストの体験会。参加者はスマートフォンとヘッドセットを用いて、音声入力・記録の使用感を確かめた。
ケアカルテは介護・障害福祉サービス約1万9000事業所が利用する記録・プラン・請求業務支援ソフト。ハナストは話すだけで、ケアカルテに入力できるAIアプリで、従来の手入力ではリアルタイムの操作が難しい排泄・入浴にも活用できる。インカム機能も搭載しており、職員間の連絡・情報共有も可能。ケアカルテと組み合わせることで、介護業務の最大効率化を実現する。
山梨氏は「制度上も電子保存は認められている。しかし現場では、未だに分厚いファイルが並んでいるところも多い」と、紙・捺印ありきの介護業界に疑問を投げる。「ケアカルテ、ハナストを上手く使えば、日誌や紙を使った申し送りもなくなる。究極は『記録をしない介護』をめざしている」と話す。10月リリース予定の介護版チャットアプリ「ケアコネ」も最後に紹介。在宅利用者を想定し、ケアマネジャーやサービス事業者どうしのリアルタイムかつペーパーレスの情報共有を支援する。
セミナー第三部は、キヤノンシステムアンドサポートのICT導入支援の取組み、「まかせてIT介護ソリューション」が紹介された。
同サービスは介護現場の状況に合わせて介護記録システムや見守り機器などを選定・導入。これらを連携させ、記録を一括管理することで紙への記録や転記の手間を解消。不具合などの連絡も同社専用窓口が一括対応する。
介護ICTソリューション推進部部長・岡哲郎氏は「数あるICT機器から現場に最適な組み合わせを提案する。Wi―Fiの通信環境整備を担えるのも当社の強み。市町村で取扱いが異なる補助金の情報も網羅している」と述べた。
ケアカルテは介護・障害福祉サービス約1万9000事業所が利用する記録・プラン・請求業務支援ソフト。ハナストは話すだけで、ケアカルテに入力できるAIアプリで、従来の手入力ではリアルタイムの操作が難しい排泄・入浴にも活用できる。インカム機能も搭載しており、職員間の連絡・情報共有も可能。ケアカルテと組み合わせることで、介護業務の最大効率化を実現する。
山梨氏は「制度上も電子保存は認められている。しかし現場では、未だに分厚いファイルが並んでいるところも多い」と、紙・捺印ありきの介護業界に疑問を投げる。「ケアカルテ、ハナストを上手く使えば、日誌や紙を使った申し送りもなくなる。究極は『記録をしない介護』をめざしている」と話す。10月リリース予定の介護版チャットアプリ「ケアコネ」も最後に紹介。在宅利用者を想定し、ケアマネジャーやサービス事業者どうしのリアルタイムかつペーパーレスの情報共有を支援する。
セミナー第三部は、キヤノンシステムアンドサポートのICT導入支援の取組み、「まかせてIT介護ソリューション」が紹介された。
同サービスは介護現場の状況に合わせて介護記録システムや見守り機器などを選定・導入。これらを連携させ、記録を一括管理することで紙への記録や転記の手間を解消。不具合などの連絡も同社専用窓口が一括対応する。
介護ICTソリューション推進部部長・岡哲郎氏は「数あるICT機器から現場に最適な組み合わせを提案する。Wi―Fiの通信環境整備を担えるのも当社の強み。市町村で取扱いが異なる補助金の情報も網羅している」と述べた。

機器選びに欠かせない「比較・連携ブース」
午後の展示会では見守り機器、介護記録ソフト等のメーカー13社が出展。実機の使用感を確かめるべく、こちらも多くの参加者で賑わった。
各社ブースとは別にキヤノンシステムアンドサポートが独自に設置した「比較ブース」は、異なるメーカーの見守り機器4製品をベッドにセット。離床などの検知方法や発報のスピード、端末での通知の見やすさ、介護ソフトへの記録方法などを比較した。さらに「連携ブース」では、見守り機器とナースコールの組合せを3パターン用意。発報から記録までの一連を体感できる場となった。
介護ICT体験フェアはこの日が最終日。7会場(京都・大阪・札幌・青森・富山・小倉・名古屋)にて8~9月の2カ月で集中開催し、計約680人が参加した。
各社ブースとは別にキヤノンシステムアンドサポートが独自に設置した「比較ブース」は、異なるメーカーの見守り機器4製品をベッドにセット。離床などの検知方法や発報のスピード、端末での通知の見やすさ、介護ソフトへの記録方法などを比較した。さらに「連携ブース」では、見守り機器とナースコールの組合せを3パターン用意。発報から記録までの一連を体感できる場となった。
介護ICT体験フェアはこの日が最終日。7会場(京都・大阪・札幌・青森・富山・小倉・名古屋)にて8~9月の2カ月で集中開催し、計約680人が参加した。

(シルバー産業新聞2024年10月10日号)