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SOMPOケア「業務健康診断」 簡単にタイムスタディ

SOMPOケア「業務健康診断」 簡単にタイムスタディ

 今後の介護ニーズ増大の一方で介護職員不足が見込まれる中、SOMPOケア(東京都品川区、鷲見隆充社長)は、サービスの質向上と職員の業務負担軽減の両立を目指す「未来の介護」を掲げ、介護付きホームなどでの業務最適化に取り組んでいる。

 ここでは、利用者のバイタル・生活/ケア記録、職員の活動データなどを収集・解析し、業務効率化につながる各種テクノロジーも活用しながら、職員の専門性を最大限に発揮し、利用者のQOL向上につながるケアを目指したPDCAを実践している。

 同社ではそのノウハウを活かし、介護業務の「ムリ・ムダ・ムラ」などを可視化し、業務改善へ向け必要な課題を浮かび上がらせる「業務健康診断」サービスを提供している。

 「人は足りているはずだが、現場は大きな負担を感じている」「見守り機器や記録システムの導入効果がわかりづらい」など、日頃抱いている課題に対し、実際に業務を計測して得られたデータから現状をグラフなどで見える化し、解決策の検討へと導く。生産性向上推進体制加算Ⅰ(100単位/月)で求められる、タイムスタディ調査票にも対応した「加算対応版」も別途整備されている。

 同サービスのタイムスタディは、専用アプリの入ったスマートフォンを施設へ貸与し、介護・看護職員の1日(24時間)分の業務を計測する。スマホの設定やWi―Fi環境の準備などは不要で、簡単に計測が行える。

 アプリ画面には「排泄」「食事・水分」「入浴」など直接業務8項目、「服薬準備」「共用部見守り」など間接業務9項目(うち1つは任意設定)、計17項目のアイコンが並ぶ。当日の勤務場所とシフトを選んでフロアに入り、各業務の開始時に該当のアイコンをタップし、終われば「終了」をタップするだけで、業務が記録されていく。
スマホをタップするだけで、タイムスタディが行える

スマホをタップするだけで、タイムスタディが行える

 計測された記録を元に、現在の業務状況を分析したフィードバックが、グラフを使った具体的なデータで提示される。
一日の業務のうち、各業務に要した時間の内訳がグラフで示され、利用者一人にかかる各業務の平均時間も、他施設のデータと比較しながら確認できる。

 これにより、「システムを導入したのに、記録に時間がかかっている」「やはり準備や片付けの時間が長い」など、課題を客観的に確認でき、改善への道筋がつけやすい。

 さらに、24時間を1時間ずつに区切り、時間帯ごとの各業務の時間内訳も積上げグラフで表示。どの時間帯でどの業務が行われているかを俯瞰できる。各時間帯に配置された職員の勤務時間も示され、照らし合わせれば、残業が発生しているかどうかも把握できる。

 また、職員が手薄な時間帯への業務の偏りを見つけて、間接業務を余裕のある他の時間帯にシフトするなど、適切な業務配分も検討しやすい。

 その他、同じ日の日勤(早番、遅番)・夜勤など、職員ごとに各業務にかかった時間を比較でき、「同じ早番でも、間接業務が長く休憩が取れていない職員がいる」など、エリアやフロアなどで異なる状況も一目瞭然となる。
 同サービスは、定員50人規模で、30万円(税抜)~で利用できる。分析結果から課題や原因を特定し、業務改善策の立案から、各種業務支援サービスやICT・テクノロジーの導入なども含め、改善への取組実践までサポートするサービスも、別途有償で提供する。

 問合せは同社(TEL0120・93・6707、Eメール:scbps@sompocare.com)、またはウェブサイトから。
(シルバー産業新聞2024年11月10日号)

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