ニュース
あじさいグループ 防水タイプのHugで入浴介助負担を大幅削減

あじさいグループ(岐阜県恵那市、田北浩二社長)が運営する小多機事業所ケアホームあじさいは、移乗サポートロボットHug(FUJI)など介護テクノロジーを積極的に導入し、生産性向上推進体制加算(I)を算定する。過疎化の進む地域で高齢者の生活を支えるため、職員の働きやすい職場環境の構築を進める。

田北社長
ケアホームあじさいでは、外国人6人を含む25人の職員で50人近い利用者をケアする。団塊の世代が75歳を迎え、体格が大きい利用者も多い今、職員の負担増加が懸念されていた。特に女性職員やインドネシア・ベトナムからの外国人職員は小柄な人も多く、負担の大きさから腰痛で退職する職員もいた。
転機となったのは、田北社長が介護タクシーで近隣の特養を訪れたとき。利用者を車いすで玄関に送り届けた際、職員がHugで出迎えてくれた。「リモコンひとつで移乗する姿を見て、テクノロジー活用へのモチベーションに火がついた」と田北社長は振り返る。
当時、職員に入浴の様子を聞くと、利用者に手すりにつかまってもらい2人がかりで体を洗っていた。裸で石鹸のついた体は滑りやすく、利用者・職員共に転倒など事故のリスクが高い。そこで入浴でも使える防水タイプのHugとアマノの特殊浴槽を導入した。
その後は、入浴介助が1人でできるようになり、きれいに洗えなかった臀部の洗浄が容易にできるようになった。現在は3人の職員で1日15人ほどの入浴介助を2時間半で行えている。
転機となったのは、田北社長が介護タクシーで近隣の特養を訪れたとき。利用者を車いすで玄関に送り届けた際、職員がHugで出迎えてくれた。「リモコンひとつで移乗する姿を見て、テクノロジー活用へのモチベーションに火がついた」と田北社長は振り返る。
当時、職員に入浴の様子を聞くと、利用者に手すりにつかまってもらい2人がかりで体を洗っていた。裸で石鹸のついた体は滑りやすく、利用者・職員共に転倒など事故のリスクが高い。そこで入浴でも使える防水タイプのHugとアマノの特殊浴槽を導入した。
その後は、入浴介助が1人でできるようになり、きれいに洗えなかった臀部の洗浄が容易にできるようになった。現在は3人の職員で1日15人ほどの入浴介助を2時間半で行えている。
シンプルな操作で自然と習慣化
同事業所では防水タイプのHug2台、従来型2台の計4台を活用する。さらに今年はデイサービスに従来型を1台導入する予定だ。「利用者もHugを使っていると安心。人の手による介助は受ける側も心配で力が入る。またコンパクトで小回りが利くところや、汚れたときにすぐ拭き取れるところも魅力」(田北社長)。
職員はデモ機で使い方を覚え、自主的に使うように。腰痛の訴えも減り、離職者はほぼいない。
人材確保にも効果が。「外国人や若い人に選ばれるにはICTや介護ロボットの活用が大切。今年も18歳の新卒が入職してくれた」と田北社長は喜ぶ。
職員はデモ機で使い方を覚え、自主的に使うように。腰痛の訴えも減り、離職者はほぼいない。
人材確保にも効果が。「外国人や若い人に選ばれるにはICTや介護ロボットの活用が大切。今年も18歳の新卒が入職してくれた」と田北社長は喜ぶ。

従来型のHug T1-02はトイレ移乗などで活用
保険外事業の収益を働きやすい職場に投資
一方で、導入費用は補助金と保険外サービスで行っている介護タクシーの収益が欠かせない。「食費や水光熱費が高騰しており、介護保険だけでは十分な資金を確保できない。別事業の収益を職場環境改善に充てている」と田北社長は実情を訴える。
「職員あっての介護。大変な思いはしてほしくない。特に腰痛の訴えは見過ごせない」と職員の負担軽減への熱意を語る。
「職員あっての介護。大変な思いはしてほしくない。特に腰痛の訴えは見過ごせない」と職員の負担軽減への熱意を語る。
(シルバー産業新聞2025年6月10日号)