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ジェー・シー・アイ 水圧式入浴補助具「アクアコンフォートⅡ」既存の浴槽でも入浴の悩み解決

ジェー・シー・アイ 水圧式入浴補助具「アクアコンフォートⅡ」既存の浴槽でも入浴の悩み解決

 「浴室が狭くて介助しづらい」、「特殊浴槽を導入したいが、費用が高く、設置工事も大変」、「既存の浴槽のまま、もっと安全・安心な入浴を実現させたい」――。そんな入浴介助に関する悩みを解決するのが、ジェー・シー・アイ(宮城県富谷市、大信田和義社長)が新たに発売した水圧式入浴補助具「アクアコンフォートⅡ」だ。同製品の開発経緯や特長などについて取材した。

 ジェー・シー・アイでは、今期の目標に「介護テクノロジー普及推進企業宣言」を掲げ、介護テクノロジー普及に向けた取組を積極的に展開している。その目玉の一つが介護テクノロジーの自社開発だ。同社では長年の施設営業などの経験をもとに、入浴介助におけるテクノロジー活用に着目。およそ30年ぶりに入浴補助具「コンフォート」をリニューアルさせ、入浴介助における新たな“介護テクノロジー”として、販売を開始した。新製品「アクアコンフォートⅡ」は、福祉施設やデイサービスなどで使っている浴槽をそのままに、入浴介助における介助者の負担軽減や人手不足の問題を解決する優れ物として、すでに多くの取引先から引き合いが来ている。

斜めに昇降させることで快適な入浴を実現

 「アクアコンフォートⅡ」の使い方は、利用者を回転式の座面に座らせ、浴槽中央へとスライド移動させた後、ハンドルレバーを下げるだけと非常にシンプル。座面が浴槽内にゆっくりと下がっていき、安全な姿勢を保ったまま、利用者が湯船に浸かることができる。

 ポイントは、座面が真下ではなく、斜めの下の方向に下がっていく点。「垂直昇降だと利用者の入浴姿勢が窮屈になり、湯船に浸かる満足度が損なわれるため、斜めに昇降させることにこだわりました」と開発責任者の加藤洋氏。これによって、利用者の背中側がゆっくりと下がり、膝が自然に曲がることで、足の巻き込みを防止するだけでなく、リラックスした姿勢での入浴を実現させている。

様々な規格の浴槽に設置が可能

 同製品のもう一つの特長が、設置の容易さだ。「アクアコンフォートⅡ」の設置は、幅17㎝の本体部分を浴槽の縁に乗せて、フレームで固定するだけ。浴槽の大きさに合わせてサイズ調整が可能な“伸びるフレーム”によって、80~120㎝の長さであれば、様々な規格の浴槽に、まるでオーダーメイドのように取り付けることができる。大規模な福祉施設や有料老人ホームだけでなく、小規模なグループホームやデイサービスなどの浴槽にも設置が可能だ。プロジェクトリーダーを務める横畑真文氏は「導入にあたって浴室の改装などは不要で、導入コストを安く抑えられるのも、この製品のメリットです」と強調する。

 このほか、座面を上下に動かす力は、水圧を利用するので、電気工事が不要で漏電や感電のリスクがなく、安心なのも大きな特徴。座面は取り外し式なので、お手入れや掃除も簡単。介護テクノロジー定着支援事業の補助対象となるTAISコード「介護テクノロジー」も取得済。

 同社が半世紀近くにわたって福祉施設や障がい者、高齢者と関わってきた経験から、自信を持って販売する「アクアコンフォートⅡ」。入浴介助のテクノロジー活用に関心がある方は、導入を検討してみてはいかがだろうか。

 問合せはジェー・シー・アイ(TEL022・745・1313)まで。
開発責任者の加藤氏(右)とプロジェクトリーダーの横畑氏

開発責任者の加藤氏(右)とプロジェクトリーダーの横畑氏

aqua comfortⅡ Ver 1

製品紹介動画はこちら

(シルバー産業新聞2025年9月10日号)

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