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歩行器 貸与100万件、特殊寝台超えは確実

歩行器 貸与100万件、特殊寝台超えは確実

貸与件数:101.7万件
5年間(2018年4月比)の貸与件数の伸び:1.42倍
費用額:29.9億円/月(貸与全体の8.4%)

 貸与件数は100万件を超え、手すり、特殊寝台に次いで多い。5年間の伸び率も1.42倍となっており、間もなく特殊寝台を超えるとみられる。

 日常生活での活動などを支えるために、買物したものを入れられる大容量のバスケットやトレイ付きのもの、疲れたら座面を引き出して休憩ができるもの、手すりのように立ち上がりなどの動作も支援してくれるものなど、製品によって多種多様な機能が搭載されている。

 より安心安全に使用できるものとして、上りでは推進力、下りでは速度制御機能が付いた歩行器もレンタル対象となっている。

ウィズコロナで再び堅調に

 JASPAによると、歩行器・歩行車の20年度の市場規模は74億円(前年度+1.4%)、シルバーカーは40億円(▲16.7%)となった。出荷台数ベースでは歩行器・歩行車が35万3000台、シルバーカーが33万3000台。歩行支援機器全般でコロナ禍による高齢者の外出控えから、20年度当初は前年対比で4~5割減少したが、後半は回復傾向をみせたという。ただ、シルバーカーは歩行器・歩行車、杖などと比べても落ち込みが激しかった。レジ袋の有料化などで、比較的安価なキャリーカートなどの利用が伸びているのも、シルバーカーのシェアを奪う一因とみている。21年度以降は、ウィズコロナのムードも高まり、貸与や販売への影響は小さくなってきているとの見方を示す。
(シルバー産業新聞2023年9月10日号)

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