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手すり 貸与300万件、費用額もトップに

手すり 貸与300万件、費用額もトップに

貸与件数:303.7万件
5年間(2018年4月比)の貸与件数の伸び:1.67倍
費用額:94.2億円/月(貸与全体の26.3%)

 特殊寝台付属品を除くと、最も貸与件数が多いのが手すりだ。直近で300万件を突破した。5年間の伸び率は1.67倍となおも貸与全体の1.38倍を上回るペースで推移している。

 手すりは06年の給付制限により、要介護1以下での特殊寝台の利用が原則できなくなったことで、寝具からの起き上がり、立ち上がりを支援する用具として活用が広がった。

 離床や転倒防止の目的から外出支援など、手すりの用途が拡大。さらに手すり同士の組み合わせや、寝室に限らずさまざまな生活場面で活用できる製品も登場し、玄関先や水まわりなど、より幅広いニーズに応えられるようになったことも伸長が続いている理由だ。

 費用額ベースでも、特殊寝台を抜き、月間で94億円。貸与全体の26.3%を占める。

 今年1月時点で手すり全体の平均貸与価格は4897円/月、据え置き型は3971円/月。玄関先設置などの大型製品は貸与価格も比較的高く設定されている。

生産ベースでは20年度減少

 JASPAによると、手すり・握りバーの20年度の市場規模は285億円(前年度比▲5%)。内訳は据え置き型手すり137億円(▲2.1%)、設置型手すり148億円(▲7.5%)。設置型手すりは、介護施設や在宅の取り付け件数が前年度から減少した。介護施設や公共施設の着工件数の減少が影響している。

 据え置き型は、設置の容易さなどで、コロナ禍でも相対的に影響が小さいとしている。
(シルバー産業新聞2023年9月10日号)

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