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SOMPOケア 鷲見隆充社長 自社ノウハウ提供する新会社設立

SOMPOケア 鷲見隆充社長 自社ノウハウ提供する新会社設立

 SOMPOケア(東京都品川区)は「日本の介護を変える。そして、日本の未来を創る。」を掲げ、▽介護事業者の業務支援を行う新会社の設立▽生産性向上による人員配置基準緩和▽離職防止――などの取組みに力を入れる。鷲見隆充社長に今後の事業展開を聞いた。

 7月1日に新会社「SOMPOケアソリューションズ」が設立された。高齢者向け食事外販のSOMPOケアフーズと、ICT支援を手掛けるセットアップの両社を統合し、SOMPOケアのソリューション事業を移管した。

 新会社の目的は、介護事業者に課題解決策をワンストップで提供すること。これまで自社で培ってきた技術やサービスを外部に提供し、介護業界全体の底上げをめざす。2028年度の目標に売上高100億円を設定した。

 ケアフーズ事業は外販実績が社内向けをすでに上回っており、さらなる需要拡大が見込まれる。

 ソリューション事業について、鷲見社長は「生産性向上推進体制加算の取得に向けたノウハウを提供するなど、自社で築いた『未来の介護』のやり方を広げていく」と話す。23年にSOMPOHDが子会社化したNDソフトウェアが持つ4.8万事業所の顧客基盤も活用し、介護業界全体の持続可能性向上をめざす。

「3対0.9」148ホームで申請済

 SOMPOケアは昨年度、テクノロジー活用や業務標準化により、25億円の生産性向上効果を生み出し、それを原資に職員の処遇改善を行っている。

 AIの活用にも力を入れる。今年3月にはAI議事録ツールを全事業所に導入。AIによるケアプラン作成に加え、7月からは居室内カメラの実証も開始した。

 業務時間の削減に加え、利用者に向き合う時間の確保や、家族・職員の安心につなげ、人間尊重を基本とするケアを深める考えだ。

 また昨年より、一定の要件を満たす特定施設に認められる人員配置基準の特例「3対0.9」を活用。介護付有料老人ホーム「そんぽの家」の9割に及ぶ148ホームで届出が完了している。

働きがい向上で離職抑制

 同社は、継続的な処遇改善や、5年に一度付与される5連休制度などにより、離職率を11%に抑えている。昨年度より採用を強化しているインド人材は、文化や宗教の違いを尊重しながら受け入れを進めており、今年度は60人の採用を計画している。

 鷲見社長は、社長就任以来、全国の事業所を訪ねて職員との対話を行っている。これまでに1079事業所を訪問しており、年度内には全1100事業所を回り終える見通し。「最初に事業所の良いところと課題を聞き、その後はどんな質問にも答えている。当初は処遇についての声が多かったが、毎年改善を続ける中で、人材育成や働き方に関する質問が増えるなど、職員のケアへの意識が変わってきたことを感じる」。
(シルバー産業新聞2026年8月10日号)

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