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休業中の異業種従業員を介護施設で雇用

休業中の異業種従業員を介護施設で雇用

 神奈川県内で介護・保育・障がい福祉事業を展開する社会福祉法人伸こう福祉会(横浜市、高田益江理事長)は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、休業や失業した異業種の従業員を積極的に受け入れ、雇用機会を提供している。

 緊急事態宣言の発令や、いまだ続く新型コロナの感染拡大により、業務を縮小する異業種が多い中、介護施設では依然として人材不足が続いている。また、感染拡大防止のための、徹底したバイタルチェックや消毒等が平時よりも求められることから、介護現場で働く職員の負担が増えている。

 そこで、同法人では業務を縮小中の他社の従業員を、同法人が運営する介護施設で受け入れ、雇用機会を提供する事業を6月より開始している。受け入れ時には、法人本部や介護施設でオリエンテーション・OJT研修を行う。
 受け入れパターンは2つで、業務縮小中の異業種(法人同士の出向契約)の場合、一定期間同法人で介護や生活支援業務に携わり、自社の勤務業況が整い次第復職する。給与は同法人の設定給与分を出向契約会社に支払い、差額を出向契約会社が負担して本人に支払う。

 失業した異業種経験者の場合は、一定期間同法人で勤務後、希望職種への復職への目途が立ち次第転職。そのまま、入職を希望する人は面談の上で正式雇用となる。現在、出向中の従業員14人、失業した異業種経験者1人が勤務。居酒屋を運営するワタミと出向契約を結んでいる。

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