インタビュー・座談会

不断の研鑽で拓く2040年の「専門性」

不断の研鑽で拓く2040年の「専門性」

 「第7回福祉用具専門相談員研究大会」が6月17日に東京・KFCホール(国際ファッションセンター)とオンラインで開催される。前回の第6回大会には、オンラインを含めて1267人が参加。福祉用具専門相談員の専門性や知見を学び合う盛会となった。今大会のテーマは「2040年を見据えた福祉用具支援の進化~福祉用具専門相談員の役割とPDCAサイクルの好循環モデルの構築~」。参加受付は4月からスタートする。同大会の開催を記念し、大会の見どころや福祉用具専門相談員のあり方を、中川敬史実行委員長に語っていただいた。

 本研究大会は、発表者が実践を言語化し、聴講者とその知見を共有することで、双方が共に成長する「共創の場」だ。発表から共有、そして新たな気づきを経て次なる実践へと回帰する学びのプロセスを繰り返すことで、福祉用具支援の質を不断に高め合っていく。今大会においても、この双方向の研鑽を何より重視し、将来へと繋げていきたい。

 2040年に向けて、「深刻な担い手不足により支援が立ち行かなくなる時代」の到来が予測される。私が拠点を置く三重県でも、すでに全域で人口減少局面に入っており、県南部の志摩市などでは高齢者人口そのものがピークアウトを迎えている。

 こうした明白な危機を前に、業界全体で備える必要がある。人材供給が細る中、サービスの質を維持しながら増大するニーズに応え続けるためには、専門職として現場の生産性をいかに高めるかという命題に、真摯に向き合わなければならない。我々の専門性が2040年にどうあるべきか。それをともに考え、学び合う場となることを願ってやまない。

「慣れ」から脱し、新たな一歩を

 現場では知識不足や機器への心理的障壁から、例えばリフトなど、特定の福祉用具の提案を敬遠してしまうケースも見受けられる。

 しかし、慣習的な選定に終始し、より高い効果が期待できる選択肢を閉ざしてしまうことは、利用者の自立支援の機会を損なうことに他ならない。他者の実践知に触れ、心理的な壁を取り払い、次なる提案への一歩を踏み出す契機としていただきたい。

 法人の枠を超えた知見に学び、会場に溢れる研鑽の熱量をぜひ肌で感じてほしい。多様な視点を通じて自らの職能が持つ価値を再認識することは、2040年という大きな転換点へ向けて確かな一歩を刻む、またとない機会となるはずだ。
(シルバー産業新聞2026年3月10日号)

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