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ねんりんピック新聞 2024in鳥取 インタビュー バウンスボール

ねんりんピック新聞 2024in鳥取 インタビュー バウンスボール

万人向けの県スポーツを広めたい
鳥取市 小木秀徳さん(76)

 鳥取市西部にある青谷町(2004年に鳥取市に編入)は山、海に囲まれた自然豊かなまち。
国史跡・青谷上寺地遺跡は弥生時代〜古墳時代の集落遺跡で、出土品1300点以上が国の重要文化財に指定されている。今年3月には「青谷かみじち史跡公園」がオープン。ねんりんピック鳥取の公式マスコットキャラクター「あおやかみじろう」はここから誕生した。

 そんな青谷から「一歩も出たことがない」と話す小木秀徳さんも自然の中で育った。「昔はそこらじゅうの川で鮎がたくさん泳いでいた。学校が終わると、日が暮れるまで鮎とりに夢中になった」と子ども時代を振り返る。今は山菜採り、山野草を育てるのが楽しみの一つ。取材した8月はミョウガの収穫期だ。 「本当は、不健康なことしかしたくない。スポーツをしているのは、終わった後のお酒のため」と謙遜するが、週の半分は隣の湯梨浜町にある「龍鳳閣」(りゅうほうかく)へ行き、ジムやプールで身体を動かす。温泉・サウナがあるのも嬉しい。

 このほか、卓球やバドミントンの練習会にも参加。バウンスボールを始めたのも、一緒に身体を動かすスポーツ仲間からの誘いだった。
 バウンスボールは1987年に鳥取市で考案されたスポーツであり、今大会の目玉競技の一つ。バドミントンと同程度の広さのコートで、やわらかいボールを打ち合うラリー競技だ。
 1チーム3人。打ち方は、手はパーの形で、かつアンダーハンドが原則。上からアタックのような打ち方は禁止されている。自陣に来たボールはワンバウンドした後に打ち返す。「強いチーム同士が対戦すると、延々と打ち合う形で決着がつきにくい。最初に仕掛けたほうが大体ミスして失点するパターンが多い」(小木さん)。

 老若男女を問わず、誰でも簡単に参加できるのが競技の魅力。「ケガの心配がほとんどないし、健康にも良い。ねんりんピックを機に、競技が全国に広がってもらえれば」と小木さんは語る。自県でのねんりんピック開催を1年前に控えた昨年は、奈良や徳島へ指導員として出向き、地域でのチーム作りの手伝いなどにも奔走した。
 小木さんが所属する「AOYA中郷バウンスボールクラブ」は2010年に発足。最初は5家族が集まって結成した。16年から60歳以上だけのサブチームも活動を開始。昨年の県バウンスボール大会で優勝し、ねんりんピック出場を決めた。
 チームユニフォームのデザインは地元の子どもたちの発案によるもの。青谷の北部・夏泊の漁村集落で盛んだった海女漁を模した。

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