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ねんりんピック新聞 2024in鳥取 インタビュー サイクリング

ねんりんピック新聞 2024in鳥取 インタビュー サイクリング

マイバイクは2人旅の必需品
米子市 中原範之さん(60)・かすみさん(61)

 ある週のスケジュール。月曜日スイム、火曜ラン、水曜バイク、木・金曜スイム、土曜は朝からバイク、その後ロングラン、日曜はバイクという休みなしのハードスケジュールをこなす。
 「練習なのか趣味なのかよく分からないけれど、キツさは感じない」と、妻の中原かすみさん。平日は仕事終わりに陸上競技場で待ち合わせ、一緒に走ることもあるそうだ。さらに、月・水曜の「モーニングライド」はバイク仲間が朝5時に集合し、朝焼けを眺めながら30㎞を走破。そのあと仕事に行く。

 夫の範之さんは「近くで練習していると、高確率で同世代のバイク、ランニング仲間に遭遇する。一緒にやる人がいなければ、2人だけだと続かなかったかもしれない」と話す。
 最初はマラソンだった。走り始めたきっかけは、かすみさんの「定年退職したらホノルルマラソンに行く。そのときのために、動ける身体になっていたい」だった。来年3月には島根・松江でフルマラソンにも出場する。
 サイクリングはマラソン開始から数年後、地元のイベントを機にはじめた。普段練習していても、行ったことがない道や裏道、遠方まで足を伸ばせるのが醍醐味の一つとのこと。また、しまなみ海道や淡路島、琵琶湖一周、鈴鹿ロードレースなど各地の特色ある大会・イベントにも2人で参加。トライアスロンにも挑戦する。

 現地までは車にバイクを積んで移動。「完全に、旅行と一体になっている」(範之さん)。レース中のエイドステーションに置かれたご当地グルメも楽しみの一つだと、かすみさんは語る。
 お互い、すごいと思うところを聞いてみた。範之さん曰く、かすみさんは「まっすぐ泳ぐ」のが得意。「プールと違って、海は水中に目印もなく、また波に揺られる。そんなコンディションでも最短距離でゴールに向かえるのはセンスだと思う」。
 一方、範之さんについてかすみさんは「とにかく身体が頑丈。ケガをしない。あと、普段あまりバイクは練習しないのに、本番になるとしっかり走れるのは、ちょっと腹が立つ」。腰の手術、骨折、膝変形など満身創痍の自分とは対照的だとうらやむ。

 昨年、ねんりんピックのプレ大会で当日のコースを走行。コース上の注意箇所などをチェックし、意見を出した。「その時までねんりんピックは知らなかった」と範之さん。「ちょうど今年は参加できる年齢だと聞いた。サイクリング協会から推薦を受け、地元開催で出場枠も多く、良いタイミングだと思った」と2人揃って出ることを決めた。
 開催地は中国地方最高峰の名峰・大山。「本当に気持ちの良いコース。芝の間を抜ける道や、
特に、日本海を眼下に眺望しながらの下りは最高」とかすみさん。県外から来る選手には「タイムを競うのはもちろんだけど、できるなら、逆に時間をかけてじっくりと景色を楽しんでほしい」と勧める。

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