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ねんりんピック新聞 2026in埼玉 インタビュー ラグビーフットボール

ねんりんピック新聞 2026in埼玉 インタビュー ラグビーフットボール

仲間と勝利めざす遅咲きのラガーマン
朝霞市 天春孝さん(74)

 まだじんわりと汗ばむ9月下旬の午前10時。長雨の影響で、湿っぽい土と草のにおいが鼻をくすぐる入間川沿いのグラウンドでは、埼玉県で活動するラグビーチーム「川越ファイターズ」の練習が行われていた。休憩中、チームメイトの「あまちゃん」という呼びかけにニコニコと応えていた天春孝さんは、練習が再開すると一変、真剣なまなざしで相手の腰めがけて低く飛び込んでいく。
 チームの練習日は毎週日曜、加えて月に2~3回ほど試合が組まれる。10代から80代までの約90人が在籍しており、練習には毎回およそ半数のメンバーが集結。県のシニアラグビーの主要な母体で、60歳以上のメンバーの多くがねんりんピックに出場する。

体型を活かした戦い方

 新潟で生まれ育った天春さんは社会人になり上京した後、誘われるがままに国立競技場でラグビーの試合を観戦した。それまで経験はなかったが、直感的に「自分もやってみたい。後悔したくない」と思い、すぐにクラブチームに電話をかけた。ラガーマンとしての人生が幕を開けた瞬間だった。
 158㎝と小柄な体格。都内の強豪チーム「グリーントータス」に所属していた頃は、ほとんど試合に出られなかった。それでも日夜トレーニングを重ね、気づけば30年以上もラグビーを続けていた。
 状況が変わったのは、60歳を過ぎたころ。シニアチームに移行してから、身体の痛みや体力の衰えにより、今までのように競技を続けられない人が増えた。一方、天春さんは弱音を口にせず、自身の体型を存分に活かして、低い位置からしっかりとタックルを決めていく。自宅で行っているトレーニングの成果か、その一つひとつは重く、大柄なメンバーも耐え切れず地面に倒れ込むほど。グリーントータス時代からのチームメイトも「シニアになってから頭角を現した。今や関東近辺では有名人」と太鼓判を押す。

 強さのルーツは、自衛隊時代に培った体力と精神力。「死ぬこと以外ケガだと思うな」という厳しい教えのもと、つらい
日々にも耐え、曹長まで昇進した。「痛みを見せると、自分が負けたような思いがする。一試合でも多く出場させてもらうためにも、弱音は吐かないと決めています」と固い決意を語る。
 モチベーションは、練習や試合を見たチームメイトや観客から褒められること。それに、自分のタックルで相手チームを止め、その隙に仲間が点を決めることが最高の喜びだという。
 ねんりんピックの戦績は5戦1勝。交流を楽しみたいと話すが、チームメイトがすかさず「あまちゃん、勝ちへのこだわりは強いよね」と声をかける。照れ笑いの奥には、勝負への静かな闘志がにじんでいた。

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