ニュース

彩凜会 自立生活への道筋つくる就労B型

彩凜会 自立生活への道筋つくる就労B型

 社会福祉法人彩凜会(埼玉県吉川市、星座正俊理事長)は障害福祉サービスの生活介護、自立訓練、就労継続支援B型、就労移行支援、就労定着支援、就労選択支援、共同生活援助を運営する。

 B型(定員40人)は①ひだまり介護事業部②介護用マットレス洗浄③厨房班④電化製品解体――と作業内容別に4部門。このうち①のひだまり介護事業部は半数の20人が利用し、福祉用具の洗浄消毒・メンテナンスや買取販売、家屋の片付けなどを行う。

 B型は働く・活動する場所の提供を通じて、生活リズムの安定や対人スキルの向上、作業能力の開発、工賃向上による自立した生活や社会参加を目的としたサービス。現在、全国で1.6万事業所が稼働している。

 「親亡き後も地域で自立した生活を」が彩凜会の想い。施設長の土屋紘一さんは「障がいがあっても、高品質な商品とサービスが提供できることを証明したい」と強調する。

 洗浄・メンテナンスは障がい特性や本人の希望をもとに作業を割当て。丁寧な仕上がりが信頼を集め、地域の福祉用具事業者や介護施設からの依頼を順調に伸ばしている。9月現在、ひだまり介護事業部の工賃は月約8万円。全国平均2.4万円、埼玉県平均2.1万円(いずれも24年度)を大きく上回る水準だ。

 「自分にできることがたくさんある、役立っている、と利用者が実感できることが大切です」と土屋さん。「日々暮らす中で、障がいのある方々が『ありがとう』と言われる機会をたくさんつくることで、やりがい、生きがいにつながってくれたら嬉しい」と話す。
土屋さん

土屋さん

車いす整備に集中するB型利用者

車いす整備に集中するB型利用者

 また、福祉用具の買取販売は、稼働していない福祉用具を買取・整備し、中古品として販売する事業。必要ならば、全国どこへでもトラックで駆けつける。人生で初めて飛行機での出張の夢を叶えた利用者もいる。

 家屋の片付けや家財引取り作業は、地域包括支援センターやケアマネジャーなどからの依頼に応じて、独居高齢者の施設入所や死亡時の片付け、さらに「ごみ屋敷」の片付けも請け負う。こうした関わり・実績を通じ、同法人は「地域で選ばれるサービス」へと成長を遂げてきた。

 土屋さんは「人生を歩む中で、障がいがある方やご家族は『こんなはずじゃなかった』と思う場面はたくさんあるかもしれません。それでも、『良い人生だった』『生まれてきてくれてありがとう』と感じる瞬間をどれだけ体験してもらえるかを常に考え、提供するのがわれわれの役割です」と語った。

(シルバー産業新聞2026年10月10日号)

関連する記事

251216_ケアマネ過去問バナー_b
シルバー産業新聞 電子版 シルバー産業新聞 お申込みはこちら

お知らせ

もっと見る

週間ランキング

おすすめ記事

人気のジャンル