生き活きケア
生き活きケア225 利用者・家族を支える拠点目指す
「リズム彦成」は18〜65歳の障がい者・難病者が通う生活介護事業所。リズム(埼玉県川口市、高橋寛社長)のフランチャイズ加盟店として、スマイルリンクス(埼玉県吉川市、渡辺将吾社長)が開設した。企業理念に「縁仁(えんじん)障害がある人もない人も共に助け合える社会の創造」を掲げ、介護離職防止と利用者の自立支援に取組む。また、福祉用具を活用して本人が希望する生活動作の実現にも繋げている。
渡辺将吾社長は自身の障がいのある家族の介護経験があり、介護保険の福祉用具専門相談員としても活動してきた。そんな中、「親亡き後も障がいのある方々が住み慣れた地域で安心して暮らせる地域・サービスの仕組みを作りたい」と考えるようになり、障がいのある本人や家族が安心して暮らせる環境づくりを目指して、2024年12月に「リズム彦成」を開設した。
渡辺将吾社長
障がい児支援では、18歳になると児童福祉法から障害者総合支援法へ移行されるが、支援内容に違いが生まれ、家族への負担が大きくなることから「18歳の壁」として問題視されてきた。児童福祉法の放課後デイサービスは夕方(18時頃)まで利用できるため、働きながら介護を続けられたが、障害者総合支援法の生活介護は一般的に15〜16時頃に終了することが多い。
そこで、同事業所は「18歳の壁」の解消を目指し、▽17時以降に送迎開始▽祝日を含む月〜金の営業▽常勤看護師の配置▽入浴設備の完備――などの体制を整備した。
活動内容は就労コースと生活コースの2つ。就労コースでは、地域から請け負ったポスティングや箸入れ、分別作業、野菜の収穫・販売などを行う。生活コースでは、事業所の清掃やリハビリ、創作活動等を行う。このほか毎週金曜日には、余暇活動として地域の人も参加できるイベントの開催や外出レクリエーションを実施している。
就労コースに取組んだ利用者には縁袋(工賃)、生活コースの利用者には仁袋(感謝状)を毎月手渡している。渡辺社長は「対価を渡すことで社会への貢献や繋がりを実感してもらえる。これからも続けていきたい」と話す。
そこで、同事業所は「18歳の壁」の解消を目指し、▽17時以降に送迎開始▽祝日を含む月〜金の営業▽常勤看護師の配置▽入浴設備の完備――などの体制を整備した。
活動内容は就労コースと生活コースの2つ。就労コースでは、地域から請け負ったポスティングや箸入れ、分別作業、野菜の収穫・販売などを行う。生活コースでは、事業所の清掃やリハビリ、創作活動等を行う。このほか毎週金曜日には、余暇活動として地域の人も参加できるイベントの開催や外出レクリエーションを実施している。
就労コースに取組んだ利用者には縁袋(工賃)、生活コースの利用者には仁袋(感謝状)を毎月手渡している。渡辺社長は「対価を渡すことで社会への貢献や繋がりを実感してもらえる。これからも続けていきたい」と話す。
工賃を手に涙を浮かべる利用者も
貸与事業所と連携した福祉用具活用
同事業所では地域の福祉用具貸与事業所と連携して、事業所で福祉用具を試用したり、型落ちとなった福祉用具を安価で事業所や家族が購入している。
福祉用具専門相談員と福祉用具プランナー管理指導者の資格を持つ渡辺社長自ら用具を選定。「介護保険の福祉用具は種類が豊富で性能も高い。障がいのある人の状態や希望に応じたアイテム選定に繋げることで活動の幅が格段と広がる」と強調する。
事業所内で試用した様子は動画や写真で家族に伝える。職員と家族が効果を確認し、自宅でも必要となった場合は、福祉用具事業者を紹介して購入や公的給付の利用にもつなげている。
福祉用具専門相談員と福祉用具プランナー管理指導者の資格を持つ渡辺社長自ら用具を選定。「介護保険の福祉用具は種類が豊富で性能も高い。障がいのある人の状態や希望に応じたアイテム選定に繋げることで活動の幅が格段と広がる」と強調する。
事業所内で試用した様子は動画や写真で家族に伝える。職員と家族が効果を確認し、自宅でも必要となった場合は、福祉用具事業者を紹介して購入や公的給付の利用にもつなげている。
シャワーチェアを活用した生活環境整備
多動傾向がある利用者は、一般の椅子では身体を左右に大きく揺らしたり、座り続けることができず、外食などが難しかった。そこで、肘掛けと背もたれのあるシャワーチェアを使用したところ、身体の周囲に一定の枠がうまれ姿勢が安定。着席時に落ち着くための練習ができるようになったことで、現在は外食レクにも積極的に参加できるようになった。
また、高さ調整もできることから、机の上での作業がしやすいように利用者ごとに合わせることで、日中活動の幅も広がった。
また、高さ調整もできることから、机の上での作業がしやすいように利用者ごとに合わせることで、日中活動の幅も広がった。
シャワーチェアは背もたれ・手すりのほか、高さ調整ができ活用しやすい(ハートサービスより提供)
「トイレで排泄したい」を用具で支える
筋力が弱く、首や体幹を自力で保持することが難しい18歳の利用者は、トイレ排泄の希望があったが、小柄なため、一般的なシャワーキャリーでは座面の穴が大きく、身体が安定しなかった。
そこで、シャワーキャリーに補高便座を重ね、座面の開口部を小さくする工夫を行ったところ、臀部が安定し、職員の身体的負担を抑えながら、本人が希望するトイレでの排泄を実現できた。
「トイレ排泄をはじめ、介護は人間の尊厳に関わる様々なケアがある。本人の希望を叶えるためにできる方法を常に考えてきたい」(渡辺社長)。
同事業所ではこのほか、自走式車いす、滑り止めマット、リフト、介助ベルト、食事用エプロン、ポジショニングクッション、介護ベッド、自助具などを活用。職員には、用具を使う目的だけでなく、想定されるリスクや注意点も説明する。姿勢や筋力など専門的な判断が必要な場合には、利用者に関わるリハビリテーション専門職と情報を交換し、実際の支援場面で適切な使い方を検討している。
「地域の福祉用具専門相談員が障害福祉にも関わり、用具の選択肢を示せれば、救われる利用者や家族、職員は多い。今後もより多くの地域の事業者と良きご縁を広げていきたい」と話す。
(シルバー産業新聞2026年8月10日号)
そこで、シャワーキャリーに補高便座を重ね、座面の開口部を小さくする工夫を行ったところ、臀部が安定し、職員の身体的負担を抑えながら、本人が希望するトイレでの排泄を実現できた。
「トイレ排泄をはじめ、介護は人間の尊厳に関わる様々なケアがある。本人の希望を叶えるためにできる方法を常に考えてきたい」(渡辺社長)。
同事業所ではこのほか、自走式車いす、滑り止めマット、リフト、介助ベルト、食事用エプロン、ポジショニングクッション、介護ベッド、自助具などを活用。職員には、用具を使う目的だけでなく、想定されるリスクや注意点も説明する。姿勢や筋力など専門的な判断が必要な場合には、利用者に関わるリハビリテーション専門職と情報を交換し、実際の支援場面で適切な使い方を検討している。
「地域の福祉用具専門相談員が障害福祉にも関わり、用具の選択肢を示せれば、救われる利用者や家族、職員は多い。今後もより多くの地域の事業者と良きご縁を広げていきたい」と話す。
(シルバー産業新聞2026年8月10日号)


