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Codell 高専発の住宅改修向け業務効率化アプリ「ソノバデ」 図面・見積もり・申請書類を現場で即作成
神山まるごと高等専門学校(徳島県神山町)の学生らが立ち上げたCodell(コーデル、江田岬毅社長)は、介護保険の住宅改修業務を効率化するアプリケーション「ソノバデ」を開発した。スマートフォンやタブレットで、利用者宅での図面作成から見積もり、申請書類の作成までを一貫して行える。営業担当者と事務職員が分担していた作業を現場で完結させ、情報共有や再訪問の負担を軽減する。
図面作成と同時に見積金額を算出
「ソノバデ」は、住宅改修の現地調査から申請書類作成までを支援するクラウド型サービス。画面上で部屋の形を描き、トイレやドアなどの設備を配置して図面を作成できる。図形を引き伸ばしたり、用意された設備を選択したりする直感的な操作が特徴で、現場で採寸した寸法も反映できる。
手すりの設置では、製品やブラケットなどの部材を事前登録しておくと、図面に引いた線の長さに応じて必要な部材の数量と金額を自動計算する。施工費や諸経費も設定でき、その場で見積金額を確認できる。扉の交換や便器の取替えにも対応する。
手すりの設置図面。部材の数量、金額を自動計算
現場で撮影した改修前の写真には、手すりの設置場所などを注釈として書き込める。図面や見積もり、利用者の基本情報は申請書類に自動反映され、身体状況や改修理由などを追加入力すれば書類を作成できる。
設置図面から見積書を自動作成。自治体ごとの支給申請書にも対応
自治体ごとに異なる申請書類にも対応。営業地域の自治体を指定すると、同社が必要な書式を設定し、自治体を選択してExcelやPDF形式で出力できる。
現場で書類作成まで完結
開発のきっかけは、福祉用具販売・貸与や住宅改修を手がける事業者との出会いだった。
従来は営業担当者が利用者宅で採寸・撮影し、事務職員が図面や見積書を作成。営業担当者が再訪問して説明・同意を得た後、申請書類を仕上げていた。
江田社長は「利用者の身体状況や生活の様子を事務職員に伝える必要があった。ソノバデなら、聞き取った本人がその場で記入できる」と説明する。
開発に協力した事業者からは、従来分業していた見積もりや書類作成を営業担当者が現場で10分程度で完了できるようになったとの声も寄せられた。データはクラウド上で管理し、現場と事務所の双方からアクセスできる。
初期費用5万5,000円から
基本初期設定費は5万5,000円で、自治体設定費として1自治体当たり5,500円を加算する。月額利用料は案件数に応じて設定し、10案件まで月額5,500円。商品や部材の登録も同社が初期設定時に対応する。
高専生6人で開発 介護現場の課題に着目
Codellの出発点は、神山まるごと高専の学生6人が参加した全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト「DCON2026」。ARグラスとAIを活用した介護現場向け情報支援ツール「KiDUKi(キヅキ)」を開発し、企業評価額2億4,000万円、文部科学大臣賞、トヨタ自動車賞を獲得した。
(左から同社)相木さん、江田さん、宮野さん
ARグラスの実証では一定の評価を得たものの、重量やバッテリー持続時間などの課題に加え、利用者との関係性にも疑問を感じたという。江田社長は「利用者の情報が最初から全て分かることが、本当に良い介護につながるのかと考えた」と振り返る。
その後、福祉用具事業者から住宅改修の課題を聞き、現場の意見を反映して「ソノバデ」を開発。今後は電子署名や自治体へのオンライン申請機能の追加も検討している。
問合せは同社(https://codell.jp/sonovade/)まで。


