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東京都「かいチャレ」 未経験のインターンシップ好評

東京都「かいチャレ」 未経験のインターンシップ好評

 東京都が今年6月に開始した介護職未経験者向け就業支援事業「TOKYOかいごチャレンジインターンシップ(かいチャレ)」の登録事業所数が、11月時点で200カ所を超えた。介護の魅力発信、人材確保の促進を目的に、インターンシップ制度や資格取得支援などのサポートが特長。マッチング、就業実績も上がっている。

 同事業は東京都・近隣県の介護職未経験者(学生除く)が対象。受入れを希望する介護事業所は説明会、セミナー受講後に自事業所のPRシートをパワーポイントで作成し、求職者とのマッチングが行われる。事業所は専任の担当者によるカウンセリング、インターンのプログラム作成支援などが受けられる。

 インターンは1~5日で事業所が任意で設定。介護の仕事内容、職場環境を体験することで就業後のミスマッチを防ぐ。支援金としてインターン1日につき事業所へ7100円、求職者へ5000円が支給される。就業決定後は介護初任者研修などが無料で受講できる。

 来年2月まで、事業所向け説明会を月1回開催。インターン申込み、事業所登録などの問合せは事業委託先のパーソルテンプスタッフ(23区TEL03・6743・0638、23区以外TEL03・6743・0639)まで。

「今後も採用手段の一つに」

 特別養護老人ホーム晴風苑(東京都小平市、河野知子施設長)は2019年の開設以降、経験者・未経験者をほぼ半数ずつ採用。河野施設長は「業界外からの新しい人材は施設内の風通しを良くし、未経験人材の定着につながる」と話す。「かいチャレ」にも積極的に参加し、10月に1人を採用。現在はパートで週3回勤務している。

 同施設が最も力を入れたのがインターン。「できるだけ現場の雰囲気を見てもらい、少しでも介護の仕事の面白さに気づいてもらえることを最優先にした」(河野施設長)。

 プログラムは5日間で構成。初日は介護保険制度の基礎などを学ぶ座学を行い、2、3日目はユニットで主に利用者と関わる業務を体験する。4日目はケアマネジャーや生活相談員、管理栄養士など他職種の仕事の見学や、他に未経験で入社した職員との座談会。最終日の5日目に質疑応答と振り返りを行った。

 今回採用となったパート職員の矢花祈さんは「インターンのおかげで、就職の意思が迷いなく固まった。多職種ともかかわり、施設全体の雰囲気や関係性を知れたことが大きなきっかけとなった」と語る。2018年にブラジルに移住した際、日系一世の現地高齢者が利用するデイサービスでお手伝いを経験し、帰国後介護職を視野に仕事を探す中で同事業を知って参加を申込んだという。

 河野氏は矢花さんについて「とても熱心で積極的」と評価。職員からも「色々と質問を受けて自分たちも勉強になった」と好印象の声が多かったそう。「事前のセミナーでインターンの効率的な運用方法を学べたことも大きい。今後も人材確保の一助として活用していきたい」と手ごたえを述べた。
(シルバー産業新聞2022年12月10日号)

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