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介護ベッドの手すり事故に注意喚起 死亡5年で19件

介護ベッドの手すり事故に注意喚起 死亡5年で19件

 厚生労働省は10月19日、「介護ベッドに関する注意喚起について」を発出し、介護ベッドやその手すりの使用について、再度注意を喚起した。消費者庁の事故情報データバンクには、2015年1月から20年7月末までの5年余りの間に、介護ベッドの手すり等に関する事故が31件寄せられた。そのうち19件が死亡事故、9件が治療期間1カ月以上の事故だった。

 事故の状況と傷害部位別では、手すり等とベッドの間に挟まる事故が最も多く(9件)、次に手すり等の隙間に腕が挟まる事故が多く(8件)発生していた。ベッドと床の間に挟まる事故(7件)、手すり等とマットレスの間に挟まる事故(5件)等、ベッド操作に伴う事故も多く発生している。
 また、介護ベッドの手すり等とは別に置き型手すりやポータブルトイレの手すりに関する事故情報も9件寄せられ、死亡事故も1件発生している。

 消費者庁では、介護ベッドを利用する人に、以下の注意を再確認し、事故を防ぐよう呼び掛けている。

(1)隙間に注意!

・ベッドや手すりの組合せによっては、隙間が大きくなり、頭や首、手足が入り込む。隙間を埋める対応品、全体を覆うカバーやクッションなどで隙間を埋めて使用しましょう。

・09年にJISが改正され、ベッド用手すりの隙間の見直しなどが行われている。古いベッドを使っている人は特に注意しましょう。

(2)転倒に注意!

・ベッド周りは常に整理整頓し、利用者が無理な姿勢をとっていないか確認しましょう。

(3)ベッド操作に注意!

・電動ベッドにより、ベッドと床との間や手すりとマットレスの間に挟まる事故も発生している。手元スイッチは安全な場所に置き、利用者の手足の位置を確認してから動かしましょう。

(シルバー産業新聞2020年11月10日号)

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