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機能訓練メニューを自動作成 看護職が自信をもって提供

機能訓練メニューを自動作成 看護職が自信をもって提供

「通所介護古今嘉TOWN」(栃木県宇都宮市)は21年にリハブクラウドのリハビリ支援ソフト「リハプラン」を導入、個別機能訓練計画の作成時間を大幅に短縮することができた。

 同事業所はリハビリ職が不在で、機能訓練は看護師が中心。運営会社「すみれ」の法人介護事業部門統括責任者で、同事業所の相談員も務める福田鶴枝さんは「看護師の平均年齢は60歳。以前は個別機能訓練加算の要件を理解するだけでも一苦労で、とにかく計画作成に時間がかかっていました」と話す。

 リハプランは計画書作成・評価のタイミングや入力手順など、算定要件に沿った操作案内が特長。職種による業務負担のバラツキを解消する。同事業所の場合、計画書の作成時間は利用者1人あたり60分から20分へ3分の1に短縮。現在では所属する看護師3人全員が計画書作成~運用に携わり、業務の脱属人化にもつながっている。

 重宝しているのが機能訓練プログラムの自動作成機能。体力測定や生活機能チェックシート、興味関心チェックシートをもとに、2200種類の運動メニューの中から利用者に最適なプログラムが提案される。「根拠をもった通所介護計画書・個別機能訓練計画書が作成できている」と福田さん。入院中は寝たきりだった要介護5の利用者が、訓練開始7カ月で歩行器での移動が可能になったケースもあるそうだ。

 機能訓練内容はイラスト付き、またアウトカムレポートはADL・IADLの変化が一目で見やすく、本人・家族やケアマネジャーにも大変好評(図)。「計画、結果について納得を得やすくなりました。特に男性はデータを好む傾向があり、訓練のモチベーションにもつながっている印象です」(福田さん)。
(シルバー産業新聞2024年2月10日号)

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