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中間決算 コロナ・原材料高騰・円安で収益圧迫
2023年3月期2四半期決算が揃った。介護事業と福祉用具事業に分けて総売上、介護関連部門売上(対前年増減率)、同営業利益(対前年増減率、利益率)を作表し、業績要因をコメントした。全体としてコロナ影響大、原材料高騰、円安により利益を圧迫した。
ベネッセHD
22年4月~9月期(以下、半期)の介護関連部門の売上は、6ホーム拡大とハートメディカルケア連結子会社化があり、651億円(前年同期比2.7%増)となった。水光熱費等増などがあり部門利益は13億円(同▲34.4%、利益率2.1%)に止まった。
学研HD
22年9月期(年間)の医療福祉分野の売上は、722億円(前期比9.8%増)、利益は31億円(前期比3.5%増、利益率4.4%)。サ高住と認知症GHの増設や、首都圏での学童・児童発達支援新規開設などが貢献。教育体制の強化による早期退職の低減を図った。
セントケアHD
半期の売上は福祉の里の訪問介護、訪問入浴が業績に寄与、訪問看護は前期に新設した拠点が業績に貢献し257億円(同10.9%増)となったが、今期に8カ所増設の経費負担で利益9.9億円(同▲12.0%、利益率3.9%)の減益に。4エリアで「コミュニティNo.1」実施。今期は20エリアに拡大めざす。セントワークスの労働者派遣事業等は顧客減少により売上6.6億円(前期比▲8.3%)に。
ソラスト
半期の介護事業は、売上は前年同期比2.5%増の241億円、利益は同2.2%増の13億円(利益率5.6%)となった。プラスを子会社化した一方、新型コロナ第7波の到来による利用控えや休業があった。
綜合警備保障
半期の売上は、「ALSOKの介護」ブランドで、合併により226億円(前年同期比9.1%増)に。営業利益は増設経費負担により4.5億円(同▲55.8%、利益率2.0%)となった。
シップヘルスケアHD
半期のライフケア事業(給食・介護)の売上は、154億円(前年同期比23.7%増)、営業利益は11億円(同▲10.4%、利益率7.2%)。給食は食材高騰の影響を受ける一方、介護事業の施設入居率は高く推移。また、調剤薬局事業の売上は147億円(同4.5%増)。
シダー
半期の全社売上は80億円(同2.7%増)、利益▲53百万円。今期、有老1新設も、人件費増などの販管費が増大した。部門別では、デイは休業の影響で売上は17億円(同▲3.7%)・利益76百万円(同▲44.1%)。施設は57億円(5.1%増)、利益4.7億円(同▲21.1%)、在宅は売上5.4億円(0.0%増)、利益▲16百万円。
ロングライフHD
21年11月~22年4月期の売上は62億円(1.6%増)、営業利益▲27百万円。有老23施設(1040室)で売上25億円(前年同期比▲0.5%)、経常利益1百万円。リゾート事業売上1.3億円(同10.5%増)、経常利益▲1.1億円。
ヒューマンHD
介護事業の半期売上は、56億円(同2.4%増)、営業利益26百万円(同▲86.4%、利益率0.5%)。小規模多機能、GHは利用者増。コロナ第7波でデイ稼働率低下で、施設ごとの人員再配置。タブレット端末導入し作業効率改善。
ケアサービス
半期売上は45億円(同1.5%増)、営業利益1.27億円(同▲28.3%、利益率2.8%)。計106事業所で「介護からエンゼルケアまで」を展開するも、新型コロナウイルスの影響を受ける。
ユニ・チャーム
パーソナルケア部門売上は3609億円(前年同期比10.9%増)、営業利益482億円(同▲11.5%、利益率13.0%)。海外は、大人用排泄ケア用品の対象人口が多い中国で、現地ニーズに合った新製品を販売、タイやインドネシアなどでは商品ラインアップの充実とパッドを併用する日本式ケアモデルの普及促進を図る。国内市場は「ライフリー」ブランドで軽度・中度の商品を充実。口元や顔の表情がみえる「顔が見えるマスク」発売。
花王
22年1月~6月期の大人用おむつ「リリーフ」を含むヘルス&ビューティケア事業の売上は1768億円(前年比1.6%増)、利益は182億円(同▲30.8%、利益率10.3%)。
大王製紙
おむつは「エリエール」「アテント」の2ブランド。おむつを含むホームケア&パーソナル事業の売上は1295億円(前年同期比4.3%増)、営業利益▲45億円。大人用ケアは高付加価値品の拡充による販売伸張。中国やタイ、インドネシアでは、ベビー用おむつ拡販。
パラマウントベッドHD
半期の売上は468億円(同13.6%増)、営業利益62億円(同▲1.3%、利益率13.3%)。中期計画の23年度時点の売上目標890億円は21年度に達成。福祉用具レンタル卸のパラマウントケアサービスのメンテナンス拠点、22年5月、大阪府高槻市に設置。
トーカイ
介護用品のレンタル事業を含む健康生活サービスの半期売上は330億円(同6.2%増)、同利益32億円(12.4%増。利益率9.7%)。サステナビリティ委員会を設置してレンタル業務において廃棄物の削減を推進する。
フランスベッドHD
メディカルサービス事業の半期売上は183億円(同11.4%増)、経常利益14億円(同▲5.0%、利益率8.1%)。今期、東京都小平市に福祉用具レンタル商品の洗浄・消毒・メンテナンスを行う「メディカルカレント東京」を新設。レンタル商品の有効活用をめざして廃却数を大幅に削減。「離床支援マルチポジションベッド」拡販。
日本ケアサプライ
半期売上126億円(同11.8%増)、営業利益9.6億円(同▲19.7%、利益率7.6%)。食事サービスがメニュー拡充で収益拡大した。
プラッツ
21年7月~22年6月期(年間)の売上は63億円(前期比▲9.4%)、営業利益1億円(同▲86.1%)。主力の介護ベッド「ミオレットⅢ」が発売3年目で需要が一巡。介護ベッドの売上は46億円(同▲14.9%)。
王子HD
半期のおむつを含む生活産業資材売上は38億円(同13.8%増)、営業利益11百万円(同▲ 94.1%、利益率0.3%)。
幸和製作所
22年3月~8月の売上は31億円、営業利益は2.9億円(同▲17.5%)。部門別売上は介護用品27億円(利益3.7億円)、介護サービス83百万円(利益▲8百万円)、EC事業3.6億円(利益1700万円)。
(シルバー産業新聞2022年12月10日号)
22年4月~9月期(以下、半期)の介護関連部門の売上は、6ホーム拡大とハートメディカルケア連結子会社化があり、651億円(前年同期比2.7%増)となった。水光熱費等増などがあり部門利益は13億円(同▲34.4%、利益率2.1%)に止まった。
学研HD
22年9月期(年間)の医療福祉分野の売上は、722億円(前期比9.8%増)、利益は31億円(前期比3.5%増、利益率4.4%)。サ高住と認知症GHの増設や、首都圏での学童・児童発達支援新規開設などが貢献。教育体制の強化による早期退職の低減を図った。
セントケアHD
半期の売上は福祉の里の訪問介護、訪問入浴が業績に寄与、訪問看護は前期に新設した拠点が業績に貢献し257億円(同10.9%増)となったが、今期に8カ所増設の経費負担で利益9.9億円(同▲12.0%、利益率3.9%)の減益に。4エリアで「コミュニティNo.1」実施。今期は20エリアに拡大めざす。セントワークスの労働者派遣事業等は顧客減少により売上6.6億円(前期比▲8.3%)に。
ソラスト
半期の介護事業は、売上は前年同期比2.5%増の241億円、利益は同2.2%増の13億円(利益率5.6%)となった。プラスを子会社化した一方、新型コロナ第7波の到来による利用控えや休業があった。
綜合警備保障
半期の売上は、「ALSOKの介護」ブランドで、合併により226億円(前年同期比9.1%増)に。営業利益は増設経費負担により4.5億円(同▲55.8%、利益率2.0%)となった。
シップヘルスケアHD
半期のライフケア事業(給食・介護)の売上は、154億円(前年同期比23.7%増)、営業利益は11億円(同▲10.4%、利益率7.2%)。給食は食材高騰の影響を受ける一方、介護事業の施設入居率は高く推移。また、調剤薬局事業の売上は147億円(同4.5%増)。
シダー
半期の全社売上は80億円(同2.7%増)、利益▲53百万円。今期、有老1新設も、人件費増などの販管費が増大した。部門別では、デイは休業の影響で売上は17億円(同▲3.7%)・利益76百万円(同▲44.1%)。施設は57億円(5.1%増)、利益4.7億円(同▲21.1%)、在宅は売上5.4億円(0.0%増)、利益▲16百万円。
ロングライフHD
21年11月~22年4月期の売上は62億円(1.6%増)、営業利益▲27百万円。有老23施設(1040室)で売上25億円(前年同期比▲0.5%)、経常利益1百万円。リゾート事業売上1.3億円(同10.5%増)、経常利益▲1.1億円。
ヒューマンHD
介護事業の半期売上は、56億円(同2.4%増)、営業利益26百万円(同▲86.4%、利益率0.5%)。小規模多機能、GHは利用者増。コロナ第7波でデイ稼働率低下で、施設ごとの人員再配置。タブレット端末導入し作業効率改善。
ケアサービス
半期売上は45億円(同1.5%増)、営業利益1.27億円(同▲28.3%、利益率2.8%)。計106事業所で「介護からエンゼルケアまで」を展開するも、新型コロナウイルスの影響を受ける。
ユニ・チャーム
パーソナルケア部門売上は3609億円(前年同期比10.9%増)、営業利益482億円(同▲11.5%、利益率13.0%)。海外は、大人用排泄ケア用品の対象人口が多い中国で、現地ニーズに合った新製品を販売、タイやインドネシアなどでは商品ラインアップの充実とパッドを併用する日本式ケアモデルの普及促進を図る。国内市場は「ライフリー」ブランドで軽度・中度の商品を充実。口元や顔の表情がみえる「顔が見えるマスク」発売。
花王
22年1月~6月期の大人用おむつ「リリーフ」を含むヘルス&ビューティケア事業の売上は1768億円(前年比1.6%増)、利益は182億円(同▲30.8%、利益率10.3%)。
大王製紙
おむつは「エリエール」「アテント」の2ブランド。おむつを含むホームケア&パーソナル事業の売上は1295億円(前年同期比4.3%増)、営業利益▲45億円。大人用ケアは高付加価値品の拡充による販売伸張。中国やタイ、インドネシアでは、ベビー用おむつ拡販。
パラマウントベッドHD
半期の売上は468億円(同13.6%増)、営業利益62億円(同▲1.3%、利益率13.3%)。中期計画の23年度時点の売上目標890億円は21年度に達成。福祉用具レンタル卸のパラマウントケアサービスのメンテナンス拠点、22年5月、大阪府高槻市に設置。
トーカイ
介護用品のレンタル事業を含む健康生活サービスの半期売上は330億円(同6.2%増)、同利益32億円(12.4%増。利益率9.7%)。サステナビリティ委員会を設置してレンタル業務において廃棄物の削減を推進する。
フランスベッドHD
メディカルサービス事業の半期売上は183億円(同11.4%増)、経常利益14億円(同▲5.0%、利益率8.1%)。今期、東京都小平市に福祉用具レンタル商品の洗浄・消毒・メンテナンスを行う「メディカルカレント東京」を新設。レンタル商品の有効活用をめざして廃却数を大幅に削減。「離床支援マルチポジションベッド」拡販。
日本ケアサプライ
半期売上126億円(同11.8%増)、営業利益9.6億円(同▲19.7%、利益率7.6%)。食事サービスがメニュー拡充で収益拡大した。
プラッツ
21年7月~22年6月期(年間)の売上は63億円(前期比▲9.4%)、営業利益1億円(同▲86.1%)。主力の介護ベッド「ミオレットⅢ」が発売3年目で需要が一巡。介護ベッドの売上は46億円(同▲14.9%)。
王子HD
半期のおむつを含む生活産業資材売上は38億円(同13.8%増)、営業利益11百万円(同▲ 94.1%、利益率0.3%)。
幸和製作所
22年3月~8月の売上は31億円、営業利益は2.9億円(同▲17.5%)。部門別売上は介護用品27億円(利益3.7億円)、介護サービス83百万円(利益▲8百万円)、EC事業3.6億円(利益1700万円)。
(シルバー産業新聞2022年12月10日号)