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新柏ヴィヴァンホーム 完調品で調理負担が大幅減
特別養護老人ホーム新柏ヴィヴァンホーム(千葉県柏市、入所100床・ショート10床)は完全調理済の介護食「パレットデリ」を昨年導入し調理負担の軽減に努めている。
以前は食形態を①常食②きざみ食③極きざみ食④ソフト食⑤ペースト食――の5段階に分け、委託先の給食事業者が全て厨房で調理。人数分の常食を調理後、きざみ・極きざみ食は包丁で細かく切る作業、ペースト食はミキサーにかけてとろみ調整、ソフト食はミキサー後に加熱、再成型を行う必要があった。「各作業を逆算し、常食を用意しなくてはなりません」と管理栄養士の橘川祥子さん(写真中央)は述べる。
嚥下調整が必要な利用者は全体の4分の3。その調理負担について、委託先から人員不足の相談を受けたことが完全調理済食材(完調品)導入のきっかけになった。
嚥下調整が必要な利用者は全体の4分の3。その調理負担について、委託先から人員不足の相談を受けたことが完全調理済食材(完調品)導入のきっかけになった。
ペースト・ソフト食を時短化
ベネッセパレット(東京都新宿区、永緑剛社長)が提供するパレットデリは「Neoきざみ食」「ソフト食」「ミキサー食」の3種類。3食×4週間を想定した70品目を揃え、主食もゼリー粥、パン粥を取扱う。朝・昼・夕の献立別に届き、冷蔵庫で一晩解凍して盛り付けるだけ。グループ会社・ベネッセスタイルケアの有老のみで提供していたが、2024年から他施設への販売を開始した。
ヴィヴァンホームでは、導入に合わせて食形態の分類を見直し。ソフト食とペースト食を統合し、パレットデリのミキサー食に置き換えた。「4人に1人はミキサー食。最も手間だった部分の調理負担を大幅に軽減できました」と橘川さん。きざみ食も極きざみ食へ統合し、手作業からフードプロセッサーに切り替えた。
食事直前まで準備していた雰囲気は一変し、調理担当の調理士・栄養士、盛付け担当のパート職員が余裕を持って行えるように。朝食のみだったのを、3カ月後には3食全てに採用した。
また、遅番調理員の出勤時間を30分遅くできることに。常食は一時期、別の完調品を使用していたが、ミキサー食での省力化により自前調理に戻し、コスト面も安定した。
施設長の上野克也さん(写真左)は「調理員の高齢化が進み、複雑なオペレーションは限界があります。完調品は品質が安定し、調理員による嚥下調整のバラツキも回避できます」と説明する。
ヴィヴァンホームでは、導入に合わせて食形態の分類を見直し。ソフト食とペースト食を統合し、パレットデリのミキサー食に置き換えた。「4人に1人はミキサー食。最も手間だった部分の調理負担を大幅に軽減できました」と橘川さん。きざみ食も極きざみ食へ統合し、手作業からフードプロセッサーに切り替えた。
食事直前まで準備していた雰囲気は一変し、調理担当の調理士・栄養士、盛付け担当のパート職員が余裕を持って行えるように。朝食のみだったのを、3カ月後には3食全てに採用した。
また、遅番調理員の出勤時間を30分遅くできることに。常食は一時期、別の完調品を使用していたが、ミキサー食での省力化により自前調理に戻し、コスト面も安定した。
施設長の上野克也さん(写真左)は「調理員の高齢化が進み、複雑なオペレーションは限界があります。完調品は品質が安定し、調理員による嚥下調整のバラツキも回避できます」と説明する。
「パレットデリ」ミキサー食の一例
栄養摂取・体重増も
加水で質量が増えると、栄養価の低減や味の薄さが大きな課題だったが、一般的な介護食の加水比率6~8割に対し、パレットデリは同じやわらかさながら加水比率約3割に成功。食材比率が高く同量で十分な栄養量を確保できる。
「しっかりした味付けに驚きました」と橘川さん。同施設ではペースト食の提供栄養量を1日1000kcalから1300kcalに引上げ、要介護3~5でも多くの利用者が体重増加に至った。加えて、使い捨て容器ではなく袋から取り出し食器に盛り付ける点も評価。「食形態に関係なく、同じ空間・同じ食器で食事を楽しんでもらいたいです」。
言語聴覚士が週1回訪問し、むせがある人や退院直後の人などへ嚥下評価、食形態の見直しを適宜行う同施設。ミールラウンドや多職種カンファが要件の経口維持加算も算定する。「体調やADLの変化に対し、常に根拠をもって食形態を選択しています」(橘川さん)。
(シルバー産業新聞2026年7月10日号)
「しっかりした味付けに驚きました」と橘川さん。同施設ではペースト食の提供栄養量を1日1000kcalから1300kcalに引上げ、要介護3~5でも多くの利用者が体重増加に至った。加えて、使い捨て容器ではなく袋から取り出し食器に盛り付ける点も評価。「食形態に関係なく、同じ空間・同じ食器で食事を楽しんでもらいたいです」。
言語聴覚士が週1回訪問し、むせがある人や退院直後の人などへ嚥下評価、食形態の見直しを適宜行う同施設。ミールラウンドや多職種カンファが要件の経口維持加算も算定する。「体調やADLの変化に対し、常に根拠をもって食形態を選択しています」(橘川さん)。
(シルバー産業新聞2026年7月10日号)


