在宅栄養ケアのすすめ
在宅栄養ケアのすすめ151 栄養スクリーニングを活用しよう!
厚生労働省では来年度の介護報酬改定に向けた議論が始まっています。6月29日には訪問系サービスの中で、居宅療養管理指導もテーマに上がりました。
管理栄養士の介入が十分でない実態が、データに表れています。居宅療養管理指導が利用可能な通所介護、グループホーム、有料老人ホーム、短期入所生活介護の利用者269人のうち、「栄養介入の必要性なし」と事業所が判断したのは230人(全体の86.1%)いました(グラフ)。
ところが、この230人を簡易栄養状態評価表(MNA―SF)でスクリーニングにかけてみると、低栄養11.9%、低栄養のおそれ45.5%という結果でした。このようなギャップが発生する最大の理由は、低栄養の原因を多面的に見て、リスクに気づく力が、十分備わっていないためです。
ところが、この230人を簡易栄養状態評価表(MNA―SF)でスクリーニングにかけてみると、低栄養11.9%、低栄養のおそれ45.5%という結果でした。このようなギャップが発生する最大の理由は、低栄養の原因を多面的に見て、リスクに気づく力が、十分備わっていないためです。
居宅療養管理指導で介入するケースでは、明らかにやせ細っている人、ほとんど食事がとれない人、褥瘡がある人など、目に見えて栄養が不足している利用者も多く、「もっと早く依頼をいただければ…」と常々感じていました。低栄養は、この「明らかな見た目」を判断基準にしてしまうと手遅れになりやすいのです。
グループホームや有老ホームも入居者の平均要介護度が高くなっています。本音は特養や老健と同様、管理栄養士の配置基準を設けてもらいたいのですが、人員確保やコスト面から、すぐには難しいでしょう。かと言って、他職種に管理栄養士と同等の栄養ケアプロセスを求めるのは現実的ではありません。だからこそ、スクリーニングを上手く活用し、必要に応じて外部の管理栄養士と連携した低栄養対策を行っていくべきなのです。
MNA―SFのスクリーニング項目は①食事量②体重③歩行④精神的ストレス・急性疾患⑤認知症⑥BMI――です。歩行能力や認知症状を栄養状態と結び付けられる介護現場がどれだけあるでしょうか?また、BMIの数値だけで安心していると、体重減少が見過ごされやすくなります。
スクリーニングツールを使い続けることは低栄養の多面的な気づきを促し、ワンランク上の食事介助、栄養ケアにもつながります。加えて、専門的なアセスメントを行うため医療機関や(認定)栄養ケア・ステーションとの地域連携も生まれます。
このプロセスは「口腔・栄養スクリーニング加算」として、既に介護報酬上で評価されています。居宅療養管理指導の早期介入、拡充には、この加算の算定率をどう高めていくかが、次期改定の焦点になるのではないでしょうか。
(シルバー産業新聞2026年8月10日号)
グループホームや有老ホームも入居者の平均要介護度が高くなっています。本音は特養や老健と同様、管理栄養士の配置基準を設けてもらいたいのですが、人員確保やコスト面から、すぐには難しいでしょう。かと言って、他職種に管理栄養士と同等の栄養ケアプロセスを求めるのは現実的ではありません。だからこそ、スクリーニングを上手く活用し、必要に応じて外部の管理栄養士と連携した低栄養対策を行っていくべきなのです。
MNA―SFのスクリーニング項目は①食事量②体重③歩行④精神的ストレス・急性疾患⑤認知症⑥BMI――です。歩行能力や認知症状を栄養状態と結び付けられる介護現場がどれだけあるでしょうか?また、BMIの数値だけで安心していると、体重減少が見過ごされやすくなります。
スクリーニングツールを使い続けることは低栄養の多面的な気づきを促し、ワンランク上の食事介助、栄養ケアにもつながります。加えて、専門的なアセスメントを行うため医療機関や(認定)栄養ケア・ステーションとの地域連携も生まれます。
このプロセスは「口腔・栄養スクリーニング加算」として、既に介護報酬上で評価されています。居宅療養管理指導の早期介入、拡充には、この加算の算定率をどう高めていくかが、次期改定の焦点になるのではないでしょうか。
(シルバー産業新聞2026年8月10日号)


