ニュース
日衛連 6月に環境目標策定 紙おむつリサイクル推進

日本衛生材料工業連合会(澤田道隆会長)は1月15日の記者会見で2025年度の重点活動を報告した。「環境」と「標準化」が柱。環境については今年度、新環境声明を策定。これをもとに5工業会で環境目標と対応計画の策定を進めており、6月の総会で公表を予定している。
また、昨年は使用済み紙おむつの焼却に関する評価を35年ぶりに更新。燃えにくさや焼却炉への負荷などの影響がないことが改めて確認された。今後、環境省の紙おむつリサイクルガイドライン改訂などの機会で成果発表を行うとした。
澤田会長は紙おむつのリサイクルに関して「質・量とコストが見合わず汎用的にはなっていないが、資源循環に本気に取り組む時期に来ている」と説明。「ただし、原材料のパルプや吸水ポリマーの水平リサイクルにはまだ時間がかかる。例えば、不織布原料で廃プラスチックとされるポリオレフィンを2~3割入れる、などから着手していくべきだろう」と持論を述べた。
さらに澤田会長は、ユーザー側にも資源循環への価値意識を高めてもらう働きかけが必要だと主張。「環境に配慮した製品開発は、一方でコストも大きい。単に価格が上がるのではなく、付加価値として受け入れられる製品を市場に送り出していかなくてはならない」と述べた。
標準化の活動では現在、ISO(国際標準化)に向け①抗菌性を有する吸水性樹脂の抗菌効果と抗菌性評価試験方法(JIS S0252ベース)②尿吸水性リサイクルパルプの安全・品質に関する規格と試験法(JIS S2061ベース)③一般用の不織布マスク(JIS T9001ベース)――の3件が審議中。③は10カ国が参加し、3~4年での制定をめざす。
また、需要が伸びている軽失禁商品に関して、吸収性能試験法の自主基準を年度内に策定し、25年度中のJIS申請を見込む。
澤田会長は紙おむつのリサイクルに関して「質・量とコストが見合わず汎用的にはなっていないが、資源循環に本気に取り組む時期に来ている」と説明。「ただし、原材料のパルプや吸水ポリマーの水平リサイクルにはまだ時間がかかる。例えば、不織布原料で廃プラスチックとされるポリオレフィンを2~3割入れる、などから着手していくべきだろう」と持論を述べた。
さらに澤田会長は、ユーザー側にも資源循環への価値意識を高めてもらう働きかけが必要だと主張。「環境に配慮した製品開発は、一方でコストも大きい。単に価格が上がるのではなく、付加価値として受け入れられる製品を市場に送り出していかなくてはならない」と述べた。
標準化の活動では現在、ISO(国際標準化)に向け①抗菌性を有する吸水性樹脂の抗菌効果と抗菌性評価試験方法(JIS S0252ベース)②尿吸水性リサイクルパルプの安全・品質に関する規格と試験法(JIS S2061ベース)③一般用の不織布マスク(JIS T9001ベース)――の3件が審議中。③は10カ国が参加し、3~4年での制定をめざす。
また、需要が伸びている軽失禁商品に関して、吸収性能試験法の自主基準を年度内に策定し、25年度中のJIS申請を見込む。