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国試合格者 介護福祉士5.8万人 合格率7割切る

国試合格者 介護福祉士5.8万人 合格率7割切る

 福祉・介護関連資格の国家試験の合格者が、順次発表された。前年過去最高の合格率73.7%で注目された介護福祉士は、受験者8万4032人(前年比1万578人減)、合格者は5万8745人(同1万991人)で、合格率は69.9%と4年ぶりに7割を切った。

 福祉・介護関連資格の国家試験の合格者が、順次発表された。前年過去最高の合格率73.7%で注目された介護福祉士は、受験者8万4032人(前年比1万578人減)、合格者は5万8745人(同1万991人)で、合格率は69.9%と4年ぶりに7割を切った。

 合格者の内訳は、男性1万7514人(29.6%)、女性4万1231人(70.4%)で、男女の比率は前年と変わらなかった。

 受験資格別では「老人福祉施設の介護職員等」が53.3%で最も多く、次いで「訪問介護員等」(14.5%)、「介護福祉士養成施設」(8.2%)、「障害者福祉施設の介護職員等」(6.9%)、「医療機関の看護補助者等」(6.3%)、「介護老人保健施設・介護医療院の介護職員等」(6.0%)、「福祉系高校(専攻科含む)」(3.9%)の順だった。

 なお、EPA介護福祉士候補者の合格者(初受験・再受験合わせて)は、インドネシア107人(合格率36.5%)、フィリピン92人(同29.4%)で、前々年初受験で合格率93.7%、前年87.7%を記録したベトナムは今回も152人が受験し138人が合格。合格率は90.8%を記録した。今回も初受験者では92.2%の合格率となった。ベトナムは訪日前に12カ月の日本語研修を行いN3(日常的な場面で使われる日本語をある程度理解できる)以上の能力をつけて来日しているが、それだけが高合格率の原因とは思えないような頑張りぶりだ。

 社会福祉士は、合格者数が1万1612人で、合格率は29.3%だった。精神保健福祉士は合格者数が419人で、合格率は52.1%で例年と大きな変動はなかったが、どちらも受験者、合格者ともに微減傾向にある。

 看護師は、6万5569人が受験して、5万8514人が合格し、合格率は89.2%で、ほぼ例年通り。
(シルバー産業新聞2020年4月10日号)

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