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兵庫あんしんネット24 定期巡回+看多機300目標

兵庫あんしんネット24 定期巡回+看多機300目標

 神戸市内にある定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業者の連絡協議会「兵庫あんしんネット24」(小田美紀子会長)がこのほど全国の同事業所にサービス状況の調査をした。364事業所の回答を得た。

 定期巡回サービスは、在宅療養を医療と介護の両方から支える介護保険サービスで、自前で訪問看護を提供する一体型と、他の訪問看護事業所との連携がある。請求事業所数は、2015年3月に428事業所(一体型185、連携型243)だったが、19年3月には937事業所(一体型323、連携型614)に増えた。利用者の平均要介護度2.6で、独居が82%になる。

 サービスの特徴として、定期訪問と24時間の随時対応があり、集合住宅で提供される場合と地域に展開する場合に分けて、定期巡回と随時対応で、1人あたりの平均提供回数を尋ねた(表)。集合住宅でのサービス提供は、減算対象だが、減算のない地域展開に比べて、1人提供回数は上回っている。特に定期巡回においてその傾向が強く、要介護2でみると、集合住宅の利用回数は地域展開の2倍になっている。随時対応についても、集合住宅と地域展開とで提供回数に大差があった地域展開と集合住宅の特徴が表れている。
 「調査では利用開始後3カ月目に状態変化を尋ねた。改善と維持を合わせた割合は、栄養状態で95.0%(改善28.8%、維持66.2%)、排泄の自立97.7%(改善19.0%、維持76.7%)、服薬状況97.9%(改善29.0%、維持67.9%)だった。「維持であれば、要介護高齢者の場合、サービスの効果として高く評価すべきだと思う」と、高齢者看護・介護に長く関わってきた小田会長。現在、定期巡回サービスを展開するコウダイケアサービス(毎田糸美社長)で看護部門を統括している。
 「兵庫県では、10年後の2030年には、定期巡回サービス(現在74事業所)と看護小規模多機能を合わせて300事業所を設置する目標を立てる」(小田会長)

(シルバー産業新聞2021年4月10日号)

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