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松風会 キャリアパスを明確化し育成後押し

松風会 キャリアパスを明確化し育成後押し

山形県高畠町で特別養護老人ホーム3施設を運営する社会福祉法人松風会は、役職ごとに求める能力や職員像を明確化し、昇給・昇格や個人面談、人材育成に活用している。県の「やまがた介護事業者認証評価制度」の認証も受け、職員が将来像を描きやすい職場づくりを進める。

 同制度は、職員の人材育成や勤務環境等の改善に繋がる▽キャリアパスの策定▽人材育成のための面談▽休暇取得▽労働時間削減▽昇給基準の整備▽職員への周知――などの取組みについて一定の水準を満たした介護事業者に対して認証を付与する。

 同法人では役職ごとに求められる能力、期待される職員像などを定義。例えば主任は「職員の話をよく聞き、常に冷静で公平な判断力で人望があり、高い信頼をもつ職位」。求められる能力は状況把握力やプレゼンテーション力、チームマネジメント力、部下の育成能力などで、期待される職員像は「職員からの相談に気さくに応じている」「チームの目標を立て、問題解決に取組む」「労務管理の手続き等の基礎知識があり、一定の判断・対応ができる」とする(表)。

 理事・法人本部の小関美幸事務局長は「管理職を目指すのか、現場のプロでいたいのか、なりたい自分を決めるための指標にもなる」と話す。キャリアパスは昇給・昇格の基準にもなっており、管理者が職員の働きぶりや能力を評価する際にも活用されている。

 昇給・昇格や面談などの取組については、同法人では5~6月に上司と相談して個人目標を立て、10月に上半期の振り返り、翌年2月に施設長との個別面談で達成度を確認。1年目であれば「入居者の顔と名前を覚える」、2~3年目は「介護福祉士合格に向けて学ぶ」「移乗介助を上達させる」「急変に気づける力を身につける」など、日々のケアに関する目標を設定することが多い。

 小関さんは「管理職がチーム・個人の目標をしっかり把握して、日ごろから達成に向けたサポートをすることが何よりも大切」と強調する。
小関事務局長

小関事務局長

 この他、福利厚生や法人の取組みを職員に周知するツールとして社内報「まつか〜ぜ」を発刊。各施設の取組みや人事異動のほか産休・育休の取得状況も記載することで、福利厚生をきちんと活用できることを周知する。社内報は産休・育休者にも送付しており、休んでいる間でも施設の取組みや人事を知ることができ、スムーズに復職できる。

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 同施設は若者の採用・育成に積極的で、若者の雇用管理の状況などが優良な中小企業を評価する「ユースエール」の認証も受けている。

 高校生や大学生向けインターンシップを実施し、3施設合わせて年間10人ほどを受け入れる。入居者の見守り、配膳・下膳、レクリエーションなどを体験する。「資格者が行う専門業務と間接業務を整理していたため、学生の受入れもスムーズにできた」(小関さん)22年4月には法人内で介護福祉士実務者養成研修を開講。「高校卒業後すぐに無資格で就職しても、資格取得を目指せるのが良い」と学生採用の後押しになっている。

 この他、見守り機器やインカム、腰痛予防のための移乗支援機器などのテクノロジー機器も積極的に活用しており、学生の入職理由にもなっている。

(シルバー産業新聞2026年7月10日号)

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