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ねんりんピック新聞 2025in岐阜 インタビュー 卓球
ユニフォームに身を包み、卓球台の傍らで輪になって歓談する面々。8月中旬、千葉県卓球チームはこれまでの大会で何度も顔を合わせてきた同志らが集い、長年の友人を思わせる和気あいあいとした雰囲気で練習会を行っていた。選手兼監督を務める柏山幸一さんは、全員が水分補給とアイスでクールダウンしたのを確認し、練習再開の声をかけた。
ねんりんピックで行われるラージボール卓球の球は直径44㎜で、一般的な卓球の球(同40㎜)よりもスピードが落ちる。比較的回転がかかりにくい表ソフトラバーを使うため、ラリーを続ける楽しさを味わえる。柏山さんは「学生時代に部活動などで卓球をやっていた人は再開しやすい反面、40㎜に慣れているとボールを打つ感覚やテンポの違いに戸惑うことも多い」と、一筋縄ではいかない醍醐味を語る。
ラージボールと出会ったのは1991年の世界選手権千葉県大会のこと。併催のラージボール大会に知り合いの小学生を出場させたが、当時その存在をほとんど知らなかった柏山さんは、裏ソフトラバーのまま会場入りさせてしまった。その際に表ソフトラバーを貸してくれた人との縁で県卓球連盟に加入し、ラージ普及部として大会運営などに尽力してきた。ねんりんピックには10年以上にわたり出場選手を推薦。18年まではできるだけ多くの人がチャンスを掴めるよう、出場後3年間は選考会に参加できない規定を設けた。自身は今大会が3度目の出場となる。
千葉県卓球チームは全員が70歳以上と年齢層が高く、経験者も多い。最大の特徴は、4年前にコロナが原因で中止となった岐阜大会に出場予定だったメンバーを中心に構成していること。80代の選手は「これを最後の大会にしよう」と、リベンジの場となるねんりんピックで有終の美を飾ることを心待ちにしている。
今大会前にチームが集まったのはわずか3回ほど。シングルス・ダブルス問わず、個人練習が主となる。柏山さんはスケジュール調整や全員への連絡など事務的な業務もこなす上、集合練習中に技のコツを尋ねる選手に実践を交えて指導する場面も。「監督というより引率係」と自称しつつ、メンバーからの信頼は厚い。
チームの強みはずばり「全員が心身ともに健康で意欲的なこと」。やればやるほど技術が身につくラージボールの特性から、徐々に自信が持てた人も多い。
「勝ち負けよりも試合を楽しむことを大切にしてほしい。ねんりんピックで訪れた地方でしか見られない景色、出会えない選手がいる。それぞれと交流できることが大会の魅力」とにこやかに話した。
ねんりんピックで行われるラージボール卓球の球は直径44㎜で、一般的な卓球の球(同40㎜)よりもスピードが落ちる。比較的回転がかかりにくい表ソフトラバーを使うため、ラリーを続ける楽しさを味わえる。柏山さんは「学生時代に部活動などで卓球をやっていた人は再開しやすい反面、40㎜に慣れているとボールを打つ感覚やテンポの違いに戸惑うことも多い」と、一筋縄ではいかない醍醐味を語る。
ラージボールと出会ったのは1991年の世界選手権千葉県大会のこと。併催のラージボール大会に知り合いの小学生を出場させたが、当時その存在をほとんど知らなかった柏山さんは、裏ソフトラバーのまま会場入りさせてしまった。その際に表ソフトラバーを貸してくれた人との縁で県卓球連盟に加入し、ラージ普及部として大会運営などに尽力してきた。ねんりんピックには10年以上にわたり出場選手を推薦。18年まではできるだけ多くの人がチャンスを掴めるよう、出場後3年間は選考会に参加できない規定を設けた。自身は今大会が3度目の出場となる。
千葉県卓球チームは全員が70歳以上と年齢層が高く、経験者も多い。最大の特徴は、4年前にコロナが原因で中止となった岐阜大会に出場予定だったメンバーを中心に構成していること。80代の選手は「これを最後の大会にしよう」と、リベンジの場となるねんりんピックで有終の美を飾ることを心待ちにしている。
今大会前にチームが集まったのはわずか3回ほど。シングルス・ダブルス問わず、個人練習が主となる。柏山さんはスケジュール調整や全員への連絡など事務的な業務もこなす上、集合練習中に技のコツを尋ねる選手に実践を交えて指導する場面も。「監督というより引率係」と自称しつつ、メンバーからの信頼は厚い。
チームの強みはずばり「全員が心身ともに健康で意欲的なこと」。やればやるほど技術が身につくラージボールの特性から、徐々に自信が持てた人も多い。
「勝ち負けよりも試合を楽しむことを大切にしてほしい。ねんりんピックで訪れた地方でしか見られない景色、出会えない選手がいる。それぞれと交流できることが大会の魅力」とにこやかに話した。



