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ねんりんピック新聞 2025in岐阜 インタビュー サッカー

ねんりんピック新聞 2025in岐阜 インタビュー サッカー

シニア60チームの県代表
パス回し大事に勝機つかむ
奈良県奈良市 西川清文さん(65)

 サッカーとの出会いは中学校の部活動。近所の上級生がサッカーをやっていたこと、坊主頭にしなくてよかったことがきっかけだった。ポジションはミッドフィールダーで、県の中学校選抜にも選ばれた。高校進学後は、全国大会にあこがれて勝ちたい気持ちが強くなり一生懸命練習した。県選抜に入り、国体に出場。全国での試合を経験できた。
 大学では一度サッカーを離れて、スキーに熱中した。シーズンになると山小屋でアルバイトとして住み込みで働いたことも。当時は、学生ツアーの最盛期。他の大学のメンバーと一緒に運営に勤しんだ。

常に上の世代が楽しい姿を見せる

 サッカーに戻ってきたのは20代半ば過ぎ。高校の後輩が同窓生を集めた社会人チームの監督をしており、誘われたことがきっかけだった。
 その後も社会人サッカーに携わりながら、仕事面では、30代後半で自身の建築設計事務所を立ち上げた。仕事をスケジューリングし、現在は、奈良県シニアサッカー連盟の運営委員長としてシニアサッカーのさらなる発展を目指している。
 県では、40代、50代、60歳以上の年代別に3つのカテゴリーがあり、現在およそ60チーム、1000人のシニア選手が登録されている。約10年前に就任した時は、20チームほどしかなかったが、大きく発展した。
 それぞれのカテゴリーで年齢が後半に差し掛かると、どうしてもチームの中で体力面でも立ち位置が下の方になってくる。しかし、一つ上のカテゴリーに移ると一番の若手になる。いつも伝えているのは、上の世代が楽しくやっていないと下の世代がついてこないということ。過去に怪我でリタイアしている人もいる。家や仕事のこと、転勤などもあり、ずっと続けていくためには上の世代が楽しくやっていることが大切だ。
 いまシニアサッカーはとても盛んだ。元Jリーガーや日本代表がそろそろ60歳以上になる。全国大会には、そのような選手の所属するチームがたくさん出場しており、レベルの高い戦いが繰り広げられている。

一生懸命走れて勝てるサッカーが目標

 FC.サンカントは、2015年に全国大会を狙うチームとして50歳以上のメンバーで立ち上げた。現在、60歳以上と50代のチームの両方でおよそ35人が所属する。これまでもJFAの大会で奈良予選を勝ち抜け、関西大会の準決勝まで進んだことがあったが、あと一歩で全国出場を逃していた。今回、初出場のねんりんピックは初の全国規模の大会となる。
 チームでは、社会人として様々な事情や制約がある中、一生懸命走れて、ボールを蹴れて、ゴールできて勝てて楽しいということを目標にしたい。やっぱりサッカーをやるからには勝ちたい。60代で週1回試合をするだけでは、筋肉痛になって1週間過ごして、次の週のゲームで息を切らして全くボールを蹴れないというのがオチ。それは全然楽しくない。
 メンバーには、少しでもいいので日頃から自主トレに時間を費やして欲しいと伝えている。60歳を超えても筋トレをしたら筋肉はつく。ジムに行かなくても、テレビを見ながらでもできることはいくらでもある。

3試合しっかり勝つ

 ねんりんピックは、近年、出場チームの志向が変わってきて強いチームが参加するようになった。戦いがいのある大会になってきている。
 チームでは、パスを中心にボールを保持して回していくサッカーを展開し、3試合しっかりと勝ちたい。岐阜開催であり、遠征を通してチームのメンバーの交流を深めたい。
 また、各県の代表者と人脈を広げたい。現在、県では関西を中心に愛知県、岐阜県などのシニアトップチームを集めたリーグ戦を開催している。ねんりんピックでの交流を機に、参加チームが増えてさらに盛り上がることを期待している。

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