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大阪・関西万博で甦る技術たち
大阪府と大阪市は「2025年日本国際博覧会」(大阪・関西万博)で、大阪ヘルスケアパビリオンを出展する。オール大阪の知恵とアイデアを結集させ、命や健康、近未来の暮らしを感じられる参加型のパビリオンを目指す。
中でも、スタートアップなど活力ある地元ゆかりの企業の製品・サービスを期間限定(数週間程度)で展示紹介するリボーンチャレンジでは、多くの企業・大学・自治体(377社・団体)などが参加する。テーマは、人は生まれ変わる、新たな一歩を踏み出すとの想いを込めた「REBORN(リボーン)」。
あの頃の未来が現実に
注目は1970年大阪万博で注目を集めた人間洗濯機「ウルトラソニックバス」(三洋電機)が、2025年の大阪・関西万博では▽元三洋電機社員が立ち上げた家電ベンチャー企業「シリウス」(東京都台東区、亀井隆平社長)の開発した介護用洗身用具「スイトルボディ」(9月30日~10月6日)▽協賛企業のため、リボーンチャレンジ枠ではないものの、シャワーヘッド「ミラブル」で有名なサイエンス(大阪市、水上康洋社長)が、当時の三洋電機技術者を技術顧問として招聘し制作した「ミライ人間洗濯機」――が出展される。
現在はパナソニックHDの傘下となった三洋電機だが、当時の未来の先取り展示は、同社のマインドを引き継ぐ人によって、令和の時代に甦ることになる。
現在はパナソニックHDの傘下となった三洋電機だが、当時の未来の先取り展示は、同社のマインドを引き継ぐ人によって、令和の時代に甦ることになる。
第3の聴覚「軟骨伝導」イヤホン、日本館・パソナが導入
開催国の発信拠点である日本館では、史上初の軟骨伝導技術を活かした両耳聴取によるスタッフ用インカムが導入される。同技術は、パソナグループ(千代田区、南部靖之代表)の自社パビリオン「PASONA NATUREVERSE」でも来場者に向けたガイド用イヤホンとして活用される。奈良県立医科大学、ティ・アール・エイ、ホログラムは6月10日~16日の間、軟骨伝導応用製品をリボーンチャレンジにて展示。CCHサウンドは6月24日~30日の間、未来のスマホ(軟骨伝導スマホ)を出展する。
軟骨伝導は、振動子が耳の軟骨を振動させることで、耳の穴の中にできた音の波が鼓膜を介して伝わる聞こえの様式。周囲の環境音を大きく妨げずに音声を聞き取ることができ、ステレオで音質が良く、音漏れが少ないことも特徴。また、イヤホンは球形で凹凸がないため、使用後にアルコールで一拭きするだけで消毒でき、多くの人が使用する会場でも清潔に使うことができる。
「従来の既成概念にとらわれない環境音を妨げずに両耳で聴くタイプの新しいインカムが期待される」(軟骨伝導発見者の奈良県立医科大学細井裕司学長)
軟骨伝導は、振動子が耳の軟骨を振動させることで、耳の穴の中にできた音の波が鼓膜を介して伝わる聞こえの様式。周囲の環境音を大きく妨げずに音声を聞き取ることができ、ステレオで音質が良く、音漏れが少ないことも特徴。また、イヤホンは球形で凹凸がないため、使用後にアルコールで一拭きするだけで消毒でき、多くの人が使用する会場でも清潔に使うことができる。
「従来の既成概念にとらわれない環境音を妨げずに両耳で聴くタイプの新しいインカムが期待される」(軟骨伝導発見者の奈良県立医科大学細井裕司学長)
25年6月24日~26日「O-MU-TSU WORLD EXPO」 ファッションショーを通じて世界に日本のおむつを発信
日本福祉医療ファッション協会(平林景代表理事)は2025年6月24日(火)に、大阪・関西万博のEXPOホールで「O-MU-TSU WORLD EXPO」(英名:WORLD Diaper EXPO)を開催する。1900人の参加を目指す。
日本のおむつ産業の訴求と発展を目指して、イベント翌日はフォーラム、翌々日は工場見学などスタディーツアーを開催するなど、世界のバイヤーや決定権者を招いたイベントを執り行う。
おむつをテーマにしたトークショーとファッションショーを主体に、楽しみながらおむつを身近なものとして捉えてもらうことを目指したイベント。既存製品の枠を超えて、オリジナリティあふれる斬新で革新的なデザインで世界に発信する。主要おむつメーカー7社(花王、光洋、大王製紙、日本製紙クレシア、白十字、ユニ・チャーム、リブドゥコーポレーション/50音順)が参画し、日本コンチネンス協会名誉会長・西村かおる氏などがアンバサダーを務める。
総合プロデューサーの平林景氏は、22年9月パリコレクションウィーク中に車いすモデルのみのファッションショーを実現させて注目を集めた。万博という大舞台で、360度のプロジェクターマッピング・音響・照明を駆使した演出により、世界に向けておむつの可能性を表現する。また、矢野雷太医師(大腸肛門病専門医)の監修で、医療的側面からのおむつへの理解を深めることも目指す。
後援は日本衛生材料工業連合会をはじめ▽日本介護福祉士会▽日本理学療法士協会▽日本作業療法士協会▽日本言語聴覚士協会▽日本栄養士会▽日本認知症ケア学会▽全国介護事業者連盟▽日本創傷・オストミー・失禁管理学会▽全国福祉用具専門相談員協会▽テクノエイド協会▽日本ノーリフト協会▽日本コンチネンス協会――など。
日本のおむつ産業の訴求と発展を目指して、イベント翌日はフォーラム、翌々日は工場見学などスタディーツアーを開催するなど、世界のバイヤーや決定権者を招いたイベントを執り行う。
おむつをテーマにしたトークショーとファッションショーを主体に、楽しみながらおむつを身近なものとして捉えてもらうことを目指したイベント。既存製品の枠を超えて、オリジナリティあふれる斬新で革新的なデザインで世界に発信する。主要おむつメーカー7社(花王、光洋、大王製紙、日本製紙クレシア、白十字、ユニ・チャーム、リブドゥコーポレーション/50音順)が参画し、日本コンチネンス協会名誉会長・西村かおる氏などがアンバサダーを務める。
総合プロデューサーの平林景氏は、22年9月パリコレクションウィーク中に車いすモデルのみのファッションショーを実現させて注目を集めた。万博という大舞台で、360度のプロジェクターマッピング・音響・照明を駆使した演出により、世界に向けておむつの可能性を表現する。また、矢野雷太医師(大腸肛門病専門医)の監修で、医療的側面からのおむつへの理解を深めることも目指す。
後援は日本衛生材料工業連合会をはじめ▽日本介護福祉士会▽日本理学療法士協会▽日本作業療法士協会▽日本言語聴覚士協会▽日本栄養士会▽日本認知症ケア学会▽全国介護事業者連盟▽日本創傷・オストミー・失禁管理学会▽全国福祉用具専門相談員協会▽テクノエイド協会▽日本ノーリフト協会▽日本コンチネンス協会――など。
世界のバイヤーへ「日本製」PRビジネスイベントも開催
「国際おむつフォーラム」(同月25日、会場調整中、招待350人規模)では、おむつ産業の活性化とグローバルネットワークの強化を目指し▽日本と海外のおむつ▽おむつとファッション▽おむつリサイクルとサステナビリティ▽災害時の排泄▽排泄ケア――などの講演を予定。「日本おむつスタディーツアーin Japan(同月26日)」では、国内外のおむつ関連企業と海外バイヤー・決定権者(要審査)のマッチングのため、おむつメーカーの工場訪問を通じて、日本製おむつや製造機械をアピールする。
(シルバー産業新聞2024年11月10日号)