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aba「ねかいごと2024」開催 ヘルプパッドほか最新機器集まる

aba「ねかいごと2024」開催 ヘルプパッドほか最新機器集まる

 排泄センサー「Helppad(ヘルプパッド)」などを開発・販売するケアテックカンパニーのaba(千葉県八千代市、宇井吉美代表)は11月10日・11日、介護にまつわる願いごとをテクノロジーで叶えるプロジェクトイベント「ねかいごと2024」を開催した。当日は「ヘルプパッド2」など7製品が展示されたほか、スタートアップや福祉関係者によるパネルディスカッションも開かれ、若い現場世代を中心に注目を集めた。

 昨年から始まった「ねかいごと」プロジェクトは、介護を受ける人やその家族、介護職員などの願いを集め、テクノロジーなどの力によって叶えていく活動。2回目となる今年は、ヘルプパッド2のほか▽COGY▽デリソフター▽tonari▽muiボード▽ころやわ▽キヤスク――といった最先端機器やサービスが出展した。

 ヘルプパッド2はおむつの中の尿や便をAIが分析し、排泄があれば通信機能で介護職員に知らせるシステム。お知らせを受けてすぐにおむつが交換でき、長時間の付けっぱなしも回避されるため、皮膚トラブルも防げるメリットがある。入居者の身体に装着せずに、ベッドの下に敷いた細長いセンサーが感知するシンプルな仕組み。

 群馬県高崎市で介護福祉事業を経営し、高校や専門学校で介護の講師も務める小池昭雅さんは、同製品に注目してきたという。「施設に勤めていたときには1時間ごとにおむつを空けて、入居者一人ひとりの排泄のタイミングを測っていた。ヘルプパッド2は排泄履歴表を自動で作成してくれるので、おむつを開けて計測する必要もなくなる」と小池さん。おむつを開く時間が少なくなれば、利用者にとっても尊厳維持や負担軽減につながる。

 ほかにも、転倒時の衝撃を吸収する「ころやわ」や、見た目はそのままに食材をやわらかくするケア調理家電「デリソフター」など、個性あふれる機器が来場者の注目を集めた。

 テクノロジーを活用して現場の「ねがい」が実現できる機器に期待がかかる。
ヘルプパッド2

ヘルプパッド2

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