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【PR】“浴槽いらず”の新スタイル 導入広がる「ボディハグシャワー」 LIXIL

【PR】“浴槽いらず”の新スタイル 導入広がる「ボディハグシャワー」 LIXIL

 入浴介助における人手不足、身体的負担といった問題が深刻化するなか、LIXIL(東京都品川区、瀬戸欣哉社長)が開発したシャワー機器「ボディハグシャワー」が、介護現場における新たな入浴の選択肢として注目を集めている。

 鏡の左右に取り付けた2本のアームには計10個の吐水ノズルを搭載。最上部・最下部のノズルは可動式で、体温調整に効果的とされる首元やシャワーが届きにくい足元にもピンポイントで温水を当てることができる。また、中央部のノズルからはやわらかい霧状の吐水が広がり、身体をやさしく包み込むように温める。全身にまんべんなくお湯が当たることで、ハンドシャワーより短時間で深部体温がしっかり上昇。入浴後もハンドシャワーでの入浴より高い保温効果をもたらす(グラフ)。
同機器で5分間シャワーを浴びたとき、ハンドシャワーと比較して保温効果が高いことが証明されている

同機器で5分間シャワーを浴びたとき、ハンドシャワーと比較して保温効果が高いことが証明されている

 アームは身体を包むように横に広がりながら上下に動かせるので、シャワーキャリー等に乗ったままでのスムーズな出入りが可能。圧迫感のないゆとりある環境でのシャワー浴を実現する。鏡の下の吐水切替レバーでボディシャワーとハンドシャワーを切替えられる。

 既存の浴室に最短60分で取り付けられ、大規模な工事は不要。機械浴槽などと比べ初期投資を抑えられるのもメリットだ。事前にウェブでの設置診断や現地調査を無料で受けることができる。
最上部のノズルからはまっすぐピンポイントに、中央部からは細かい霧状に吐水する

最上部のノズルからはまっすぐピンポイントに、中央部からは細かい霧状に吐水する

 2022年の発売以来、住居に加えて70カ所以上の介護施設・医療機関で採用。ホテルのユニバーサルルームなどでも導入が進んでおり、バリアフリー対応やケアの質向上を目的とした幅広い現場で活用が広がっている。

 カラーはホワイト・ブラックの2種。

 価格は1台あたり30万円程度(工事費込み)。要問合せ。

 今年度の介護テクノロジー定着支援事業より原則補助対象とされるTAISコード「介護テクノロジー認定」取得済。

 詳細・問合せは同社(TEL0120・376・837)まで。

導入事例 Let'sリハ!下曽根(北九州市)

個別リハと最新入浴機器が利用の決め手に

 株式会社桜十字がプロデュースする地域密着型通所介護「Let'sリハ!下曽根」(北九州市)は23年10月の開設当初からボディハグシャワーを活用し、利用者・職員から高い評価を得ている。

 導入のきっかけは、他事業所との差別化。利用者の需要が高い入浴サービスに着目し、機能的・視覚的にインパクトのある機器を探していた。常駐の理学療法士による個別リハビリが強みの同事業所。比較的ADLが高くリハビリ後に汗を流したい人から、自宅で浴槽に入ることが困難な中重度者まで広く活用されている。

 浴槽のまたぎ動作が難しい、転倒が怖くて湯船に入るのを躊躇していた利用者も、ここでは安心して入浴の時間を過ごすことができるそうだ。以前はほとんど自宅でのシャワー浴のみだった半身まひの利用者は「同じシャワーでも、お湯の当たり方が変わるだけで身体の芯まで温まる」と満足げだ。

 「当初のねらいどおり、革新的な入浴スタイルは利用者や家族、ケアマネジャーなどに向けた大きなPRポイントになっている」と強調するのは、Let'sリハ!福岡事業部の矢野博之部長。見学の際にはボディハグシャワーを体験し、自立支援をめざす積極的な個別リハとあわせて、利用の決め手とする人もいるそうだ。
3台のボディハグシャワーが並ぶ浴場。シャワーチェアに腰かけた利用者は慣れた手つきでシャワーの準備に取りかかる

3台のボディハグシャワーが並ぶ浴場。シャワーチェアに腰かけた利用者は慣れた手つきでシャワーの準備に取りかかる

生産性向上、水光熱費の削減にも

 利用者の入浴満足度向上に加え、職員の負担軽減も。ボディハグシャワーを使用する際、職員は付属のハンドシャワーでお湯の温度を確認するだけで、ワンタッチレバーによるボディシャワーへの切替えや、ノズル・アームの好みの位置への調整は利用者自らで行える。

 Let'sリハ!事業部福岡北部エリアマネージャーの冨田誠氏は「以前勤務していた病院では、入浴介助中ずっとハンドシャワーを持ち、利用者1人を対応しなければならなかった。本人の望む箇所にうまくお湯を当てられないなどの不便さもあった。ボディハグシャワーは職員がつきっきりになる必要がないため、他の利用者への介助や、また浴室全体へ目を配る余裕もできた。安全面への貢献度も大きい」と評価する。

 個浴だと利用者ごとに浴槽のお湯を入れ替えなければならず、その後の利用者を長時間待たせることもあるため、代替手段としてのボディハグシャワーの活用もみられる。「物価高騰が厳しい中、毎回お湯を替えていると水光熱費が痛手を負うのも正直なところ。コスト面でも助かる」と矢野部長は明かした。
(シルバー産業新聞2025年8月10日号)

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