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川村義肢 病院内に補聴器・義肢装具センター

川村義肢 病院内に補聴器・義肢装具センター

 川村義肢(大阪府大東市、川村慶社長)は2018年12月、高槻市にある愛仁会リハビリテーション病院内に「エイドセンター高槻店」を開店した。補聴器センターと義肢装具センターを併設したもので、病院内の設置は珍しく、両センターとも予約制で運営する。

 補聴器センターは、聴力測定室と補聴器調整室、補聴器相談室を設けている。聴力測定室は、電話ボックス型の聴力検査室とは違い、防音された小部屋で圧迫感のない状況で、最新機器を用いて聴力測定を行うことができる。耳穴(外耳道)は一人ひとり形状が異なり、これを測って、補聴器の形状の調整を行う。相談室では、各人の聴力と耳の形状に合わせて調整された補聴器を装着し、5つのスピーカーから市中での様々な音を鳴らして補聴器のフィッティング具合を調べることができる。

 「補聴器相談室にはモニターがあり、人が音を聞く仕組みや、高齢などに伴って難聴になる理由などが映像で流れ、補聴器の働きをしっかり理解し納得して使用することができる」と、ヒヤリンググループの田中智明本部長は説明する。

 義肢装具センターは、同病院の装具外来と連携して、リハビリ医師やセラピスト、義肢装具士など専門職が関わって適合を図っていく。「治療用装具は、制度上モニタリングの仕組みが不十分のため、装着後のアフターフォローにおいても、同センターは役割が大きい」と本社サポート部の清時正樹課長は話す。
聴力測定室で田中本部長

聴力測定室で田中本部長

 室内のライトは、落ち着いた暖色系から中間色、業務向きの白色の調整ができ、待合や相談室などは暖色系、業務は白色にするなど、病院内設定らしい配慮が行われている。

 同社の補聴器エイドセンターは、高槻店のほかに、大阪と兵庫に計4店舗がある。

(シルバー産業新聞2019年1月10日号)

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