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ケアマネ新実務研修(87時間)スタート

ケアマネ新実務研修(87時間)スタート

 合計87時間の新カリキュラムに移行した介護支援専門員実務研修が各都道府県でスタートしている。介護支援専門員実務研修受講試験を合格し、この実務研修を修了することで、ケアマネジャーの業務に就くことができる。東京都では1月10日から第1期(全3期)の実務研修を開始し、220人が受講している。

 今年度から実務研修のカリキュラムは大きく変更された。これまで任意だった「実務従事者基礎研修」(33時間)を統合し、研修時間も44時間から87時間となった。新規課目は▽地域包括ケア及び社会資源▽ケアマネジメントに必要な医療との連携及び多職種協働の意義▽ケアマネジメントのプロセス▽介護支援専門員に求められるマネジメント(チームマネジメント)――など。自立支援型のケアマネジメントの実践ができるよう、ケアマネジメントプロセスや多職種協働などの課目を充実させた。

 また、より実践的な内容とするため、脳血管疾患や認知症など要介護者に多い事例を用いて演習を行う「ケアマネジメントの展開」も追加。87時間の研修に加え、居宅介護支援事業所での実習「ケアマネジメントの基礎技術に関する実習」も実施される。概ね3日程度でアセスメントからプランニング、サービス担当者会議、モニタリング、給付管理業務と一連の業務をOJT形式で学ぶ。

 東京都では働いていても受講しやすいよう講義の5日間はDVD視聴により自宅で履修できることとした。一方で、大阪府では独自で時間数を延長。90時間の研修を実施している。
(シルバー産業新聞2017年2月10日号)

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