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川崎ウェルテック 実証現場一体型の開発支援
川崎市、東京科学大学(以下、科学大)、産業技術総合研究所(以下、産総研)は2021年より、福祉製品の開発支援プロジェクト「川崎ウェルテック」を共同運営する。
拠点を置く川崎市総合福祉センター「ふくふく」は1階が同プロジェクトのオフィス兼模擬環境ラボ、2〜3階がリハビリテーションセンター(医療・介護・障害)、4〜5階が障がい者支援施設、6〜8階が特別養護老人ホーム。4階以上は社会福祉法人三篠会(広島市)が運営し、同法人は1階にも定期巡回サービスと看護小規模多機能、保育園を併設する。
この相談窓口、専門職、模擬検証・実証の場が一体となっている構造が最大の特長。メーカーから開発の相談を受けると2〜3階のリハビリ専門職と共有、そして4〜8階の現場で実証を行う。利用者ニーズとのミスマッチを解消し、安心・安全・利便性の高い製品開発につなげる。
科学大と産総研は技術的な定量・定性試験を行い、分析データをフィードバックする役割。産総研主任研究員の北村光司氏(写真前列右)は「普段、メーカーから直接相談を受ける事案も多いが、川崎ウェルテックの場合は開発前段階でのニーズ把握、現場実証につなげやすい」と利点を説明する。
メーカーは無償で利用可。現在、年間5件ほどの実証を行っている。科学大技術支援員の千羽和男氏(後列中央)は「開発段階のものだけでなく、上梓後に実証データが欲しいといった依頼もある。製品プロモーションや改良にも役立っている」と話す。
1階の模擬環境ラボは居室やトイレなどの生活空間を再現。現場実証が困難な、例えば転倒のシミュレーションなどに用いる。
実用性判断のベースとなるのが、科学大西田佳史教授が掲げる「生活セントリック」の考え方。子どもや高齢者の生活支援・傷害予防を社会課題と捉え、心身機能が変化し続けても安全かつ社会参加が高い生活を持続するために必要な環境(ハード)の設計をめざす。
研究では日常生活のビッグデータを解析し、転倒や誤嚥などの事故につながる行動パターンを抽出。仮にその行動をとっても事故等を防げる製品開発などを助ける。
この相談窓口、専門職、模擬検証・実証の場が一体となっている構造が最大の特長。メーカーから開発の相談を受けると2〜3階のリハビリ専門職と共有、そして4〜8階の現場で実証を行う。利用者ニーズとのミスマッチを解消し、安心・安全・利便性の高い製品開発につなげる。
科学大と産総研は技術的な定量・定性試験を行い、分析データをフィードバックする役割。産総研主任研究員の北村光司氏(写真前列右)は「普段、メーカーから直接相談を受ける事案も多いが、川崎ウェルテックの場合は開発前段階でのニーズ把握、現場実証につなげやすい」と利点を説明する。
メーカーは無償で利用可。現在、年間5件ほどの実証を行っている。科学大技術支援員の千羽和男氏(後列中央)は「開発段階のものだけでなく、上梓後に実証データが欲しいといった依頼もある。製品プロモーションや改良にも役立っている」と話す。
1階の模擬環境ラボは居室やトイレなどの生活空間を再現。現場実証が困難な、例えば転倒のシミュレーションなどに用いる。
実用性判断のベースとなるのが、科学大西田佳史教授が掲げる「生活セントリック」の考え方。子どもや高齢者の生活支援・傷害予防を社会課題と捉え、心身機能が変化し続けても安全かつ社会参加が高い生活を持続するために必要な環境(ハード)の設計をめざす。
研究では日常生活のビッグデータを解析し、転倒や誤嚥などの事故につながる行動パターンを抽出。仮にその行動をとっても事故等を防げる製品開発などを助ける。
ウェルテックを経て製品化した「姿勢保持サポートテーブル」(キルト工芸)。立ち座りを補助する持ち手が特長
KIS認証と連動
川崎ウェルテックは川崎市の産業振興策(ウェルフェアイノベーション)の一つとして立ち上げ。「市内企業の経済活性化が最終目標であり、そのためには売れるもの、役に立つものを作らなければならない」と同市経済労働局の奈良岡蒼生氏(後列左)は述べる。
実証現場は「ふくふく」以外にも連携施設を複数もつ。その土壌となっているのが、08年から取組む「かわさき基準認証制度」(KIS)だ。高齢者や障がい者の豊かな暮らし、自立につながる製品を認証するもので、現在約100製品・アイテムが登録されている。
「認証の過程で、製品モニターを市内施設で実施している。積み上げてきた現場とのコネクションをウェルテックにも活かしている」(奈良岡氏)。
例えばKIS認証の申請があった場合、製品カテゴリに応じて、より技術的な評価が可能なウェルテックを推奨。逆に、ウェルテックを経て製品化したものに対してKIS認証を案内する。
なお、KIS認証は川崎市内に営業所または販売代理店をもつメーカーに限定。ウェルテックは全国対応を行っている。
支援の希望、問合せは川崎ウェルテックホームページより。
実証現場は「ふくふく」以外にも連携施設を複数もつ。その土壌となっているのが、08年から取組む「かわさき基準認証制度」(KIS)だ。高齢者や障がい者の豊かな暮らし、自立につながる製品を認証するもので、現在約100製品・アイテムが登録されている。
「認証の過程で、製品モニターを市内施設で実施している。積み上げてきた現場とのコネクションをウェルテックにも活かしている」(奈良岡氏)。
例えばKIS認証の申請があった場合、製品カテゴリに応じて、より技術的な評価が可能なウェルテックを推奨。逆に、ウェルテックを経て製品化したものに対してKIS認証を案内する。
なお、KIS認証は川崎市内に営業所または販売代理店をもつメーカーに限定。ウェルテックは全国対応を行っている。
支援の希望、問合せは川崎ウェルテックホームページより。
3月に認証式・活動報告
川崎市は3月2日の午後に「ウェルフェアイノベーションフォーラム2026」を開催する。KIS認証やウェルテックの1年間の活動を総括。今年度KIS認証の取得製品の認証式も行う。
会場はKCCIホール(川崎市川崎区駅前本町11―2 川崎フロンティアビル2階)。
詳細は後日発表。問合せは同市(TEL044・200・3226)まで。
会場はKCCIホール(川崎市川崎区駅前本町11―2 川崎フロンティアビル2階)。
詳細は後日発表。問合せは同市(TEL044・200・3226)まで。
Kawasaki Welfare Technology Lab(ウェルテック)|川崎市による福祉製品・機器・サービスの開発支援施設
Kawasaki Welfare Technology Lab(ウェルテック)は、福祉施設を想定した「模擬環境ラボ」を備えた福祉製品・機器・サービスの開発支援施設です。川崎市と国立大学法人東京科学大学、国立研究開発法人産業技術総合研究所の三者が共同して運営を行い、福祉製品の開発・改良を行う市内の中小・ベンチャー企業を中心とした開発事業者を支援します。


