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メディカルフーズ 療養向け配食を全国展開 在宅での栄養管理に活用を

メディカルフーズ 療養向け配食を全国展開 在宅での栄養管理に活用を

 株式会社メディカルフーズ(神奈川県横浜市、鳥光義孝社長)は、透析クリニックでの療養食提供の実績をベースに、現場の声を取り入れた管理栄養士による配食サービスを展開している。

 同社は、横浜市内の透析クリニックでの透析食の献立づくりと調理から事業をスタート。現場で、患者や医師、看護師の声を取り入れながら、管理栄養士が食事提供を続けてきた。
 現在同社は疾患治療で求められる療養食の冷凍配食サービスを行っており、糖尿病食や減塩食、蛋白質調整食など7領域で70種類のメニューを揃える。
(左から)管理栄養士の鈴木久美子さん、鳥光義孝社長、営業部の姉川愛子さん

(左から)管理栄養士の鈴木久美子さん、鳥光義孝社長、営業部の姉川愛子さん

配食の活用で栄養バランス改善を

 糖尿病や高血圧、腎臓病などでは、適正な範囲で栄養素を摂取することが、病気の進行抑制や状態改善に重要とされる。しかし、高齢の夫婦や、独居の世帯では、バランスの取れた食事の準備が難しいこともある。また、夜勤など不規則で多忙な生活が続く人も栄養が偏りがちだ。
 「これから在宅で療養する人も増えてくる。食事は病気の治療の基本。配食サービスで貢献できれば」と鳥光社長。
 同社の冷凍療養食は、食べたいときに解凍して活用できるのも魅力の一つ。
 医療機関と相談の下、上手に普段の食事に取り込むことで栄養バランスの改善が期待される。
衛生管理された調理場でスタッフが丁寧に盛り付ける

衛生管理された調理場でスタッフが丁寧に盛り付ける

和食中心で長く続けやすいメニュー

 同社のメニューは、和食中心で幅広い年齢層にとっても親しみやすい。「食事療法は毎日続く。無理なく続けてもらえるメニューを目指している」と管理栄養士の鈴木久美子氏。
 既成の複合調味料は少なめに、砂糖、減塩醤油など一つ一つの調味料を計量して味付けし、食品添加物を最小限に抑えている。しかし、ただ薄味というわけではなく、食味にメリハリが効いており「物足りなさ」を感じにくい。
パッキング後に冷凍し、いつでも食べられる状態で配送する

パッキング後に冷凍し、いつでも食べられる状態で配送する

初めての人は試食コースも

 糖尿病をもち、一日の目標エネルギー1800kcal以上の人にお勧めなのが、おかずのみで1食240kcalにカロリー調整した糖尿病食。別途、ごはんと合わせることで血糖コントロールを良好に保つためのバランスの取れた1食となる。
 定期コースは10食で、8044円(1食あたり804円)。初めての人は、6食3960円(1食あたり660円)(いずれも税込、配送料無料)で試食できる。
 「ネガティブになりがちな食事療法が、食材選びや味付けのひと工夫で実践できるという希望を持って欲しい」と鈴木氏は期待を寄せる。

無料栄養相談サービスの活用を

 食事療法は、疾病に合った食事を正しく選ぶことから始まる。7種類ある療養食の中でどれを選べば良いのか迷ったら無料の栄養相談を活用出来る。管理栄養士が主治医の決める1日の栄養指示量を聞き取り、それに合った療養食を案内する。好きな食材で手作りしたい場合は、疾病ごとに栄養成分調整された手作りレシピもサービスしている。
問い合わせは同社
☎0120-572-562
HP:https://www.shoku-kenkou.co.jp/

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