インタビュー・座談会
在宅栄養管理学会学術集会 人・生活をみる「在宅実践力」習得の場に
在宅・地域での栄養・食支援を研鑽する在宅栄養管理学会(前田佳予子理事長)は7月13日(土)・14日(日)の2日間、名古屋で第11回学術集会を開催する。テーマは「在宅医療にかかわる栄養専門職として未来を築こう~すべての人々のしあわせを栄養・食事のちからで持続可能に~」。対面・ウェブ(オンデマンド)のハイブリッド形式で行い、会場参加600人をめざす。馬場正美会長(武庫川女子大学講師)に抱負を聞いた。
2016年の第6回大会から8年ぶりに東海・北陸ブロックが担当する。同ブロック実行委員が一丸となり、在宅・地域の食支援・栄養管理の実践者と連携する多職種、研究者を全国からお迎えする。参加者にはぜひ在宅の実践力を学んでいただきたい。
加えて、実践結果を科学的に分析する、学術的な大会となるようにしたい。開会式後に務めさせていただく講演の演題名「在宅栄養ケアの未来を拓く:実践的アプローチと持続可能なケア」にはそのような想いを込めた。
昨年、厚生労働大臣が定める医療従事者の職種に管理栄養士・栄養士が追加された。入院・外来・在宅の医療機能の分化・強化において、在宅で食・栄養支援を担う栄養士・管理栄養士の専門性がより求められてきている。
在宅は栄養計算・栄養管理だけでなく「人を見る」「生活を見る」ことが不可欠。多職種と連携しながら、亡くなるまで利用者・家族がどう過ごしたいかに寄り添う。初日(13日)のシンポジウム「多職種連携で行うACPと食支援」では、在宅に関わる医師やケアマネジャー、管理栄養士それぞれの立場での実践例を紹介する。
このような視点は、直接在宅に関わっていなくても重要だと考える。例えば病院や介護施設の管理栄養士は、退院・退所時に必要栄養量や食事制限の内容だけを伝えるのではなく、自宅でも無理なく続けられる食事提供の方法、具体的なレシピをアドバイスできるようになる。国もこうした取組みを後押しすべく、報酬上で評価している。
在宅・施設を問わず、最適な栄養ケアを継続するには制度・報酬への理解も必要だ。特に今年は医療・介護の同時改定の初年度。13日の特別講演では各報酬改定のポイントを厚生労働省担当者に解説いただく。また日本栄養士会、日本在宅医療連合学会との合同シンポジウム「在宅における管理栄養士の診療報酬について考える」では、経営的視点で在宅栄養のあり方を聞くことができるだろう。
加えて、実践結果を科学的に分析する、学術的な大会となるようにしたい。開会式後に務めさせていただく講演の演題名「在宅栄養ケアの未来を拓く:実践的アプローチと持続可能なケア」にはそのような想いを込めた。
昨年、厚生労働大臣が定める医療従事者の職種に管理栄養士・栄養士が追加された。入院・外来・在宅の医療機能の分化・強化において、在宅で食・栄養支援を担う栄養士・管理栄養士の専門性がより求められてきている。
在宅は栄養計算・栄養管理だけでなく「人を見る」「生活を見る」ことが不可欠。多職種と連携しながら、亡くなるまで利用者・家族がどう過ごしたいかに寄り添う。初日(13日)のシンポジウム「多職種連携で行うACPと食支援」では、在宅に関わる医師やケアマネジャー、管理栄養士それぞれの立場での実践例を紹介する。
このような視点は、直接在宅に関わっていなくても重要だと考える。例えば病院や介護施設の管理栄養士は、退院・退所時に必要栄養量や食事制限の内容だけを伝えるのではなく、自宅でも無理なく続けられる食事提供の方法、具体的なレシピをアドバイスできるようになる。国もこうした取組みを後押しすべく、報酬上で評価している。
在宅・施設を問わず、最適な栄養ケアを継続するには制度・報酬への理解も必要だ。特に今年は医療・介護の同時改定の初年度。13日の特別講演では各報酬改定のポイントを厚生労働省担当者に解説いただく。また日本栄養士会、日本在宅医療連合学会との合同シンポジウム「在宅における管理栄養士の診療報酬について考える」では、経営的視点で在宅栄養のあり方を聞くことができるだろう。
第11回 日本在宅栄養管理学会学術集会 開催概要
(シルバー産業新聞2024年6月10日号)