生き活きケア
生き活きケア224 重度者、障がい者の在宅継続、ワンストップで
医療法人社団しろひげファミリーが運営する「ひげぞ~の村」(東京都、江戸川区)は医療・介護・障害サービスを一体的に提供する多機能拠点。訪問診療を軸に、医療依存度が高い人や精神疾患の人でもその人らしい生活を継続するための、各種サービスを追加、展開してきた。3月には看護小規模多機能型居宅介護を開設し、外出支援と家族のレスパイト支援を強化。共生型生活介護、短期入所も内包する。
2018年に開所した「しろひげ在宅診療所」は在宅患者1700人を支える機能強化型在宅療養支援診療所。約3割が精神疾患患者、残りは要介護3~5の重度者やがん末期、難病患者など医療ニーズの高い人が多くを占める。
昨年度の看取りは約300人。在宅での看取り率は85%を超える。17人いる医師は全て常勤で24時間体制。介護事業所から医療対応、夜間対応が必要な要介護者の依頼も増えている。
「これだけ医師がいると多拠点化・エリア拡大したくなるのが普通ですが、それよりも一人ひとりの介護、生活環境を整え、家族の負担を軽減することを最優先にしています。そのクオリティを高めるための一拠点集中です」と院長・法人理事長の山中光茂氏は説明する。三重・松阪市長の経歴をもつ同氏。地域に何が必要か、まちづくりの視点で、医療だけではない支援方法を探求する。
昨年度の看取りは約300人。在宅での看取り率は85%を超える。17人いる医師は全て常勤で24時間体制。介護事業所から医療対応、夜間対応が必要な要介護者の依頼も増えている。
「これだけ医師がいると多拠点化・エリア拡大したくなるのが普通ですが、それよりも一人ひとりの介護、生活環境を整え、家族の負担を軽減することを最優先にしています。そのクオリティを高めるための一拠点集中です」と院長・法人理事長の山中光茂氏は説明する。三重・松阪市長の経歴をもつ同氏。地域に何が必要か、まちづくりの視点で、医療だけではない支援方法を探求する。
江戸川区初「共生型看多機」
介護サービスは居宅介護支援、訪問介護、訪問看護を運営。今年3月、ここに加わったのが看護小規模多機能型居宅介護「おうちがいいけど…しろひげステイ」だ。通い・泊まりを備え、レスパイト機能を強化。「当たり前の生活を叶える」の理念は変わらず、病状や生活状況に応じた、より柔軟性の高い支援が可能となった。
さらに、江戸川区の看多機としては初めて、共生型の生活介護、短期入所の指定も。山中氏は「若年層の精神疾患患者は介護保険が利用できず、地域の受け皿がかなり限定されます」と経緯を話す。
管理者の介護福祉士・原嶋慎悟氏は「訪問・通い・泊まりを通じて、顔なじみの職員が対応できるのがメリット。認知症の人などに対し、環境変化による不安感を与えにくい」と説明。外に出る機会が増えたことが刺激になり、発語、会話が増えた利用者もいるとのことだ。
さらに、江戸川区の看多機としては初めて、共生型の生活介護、短期入所の指定も。山中氏は「若年層の精神疾患患者は介護保険が利用できず、地域の受け皿がかなり限定されます」と経緯を話す。
管理者の介護福祉士・原嶋慎悟氏は「訪問・通い・泊まりを通じて、顔なじみの職員が対応できるのがメリット。認知症の人などに対し、環境変化による不安感を与えにくい」と説明。外に出る機会が増えたことが刺激になり、発語、会話が増えた利用者もいるとのことだ。
内装のコンセプトは「昭和レトロ」。各泊まり部屋に店看板が
在宅で中心静脈栄養を行う利用者のケースでは、週2回、通いを利用し入浴を実施。金~土曜で1泊、他の日を訪問看護と訪問介護で対応する。「もし褥瘡リスクが高いと判断すれば入浴(通い)回数を増やすなど、適宜調整しやすいのも包括サービスならでは」と原嶋氏。浴室は一般浴・機械浴を備える。
施設には看護師が常駐。熱発が頻繁で他事業所の短期入所から切り替えた利用者もいるなど、医療対応への安心感が最も高いニーズとなっている。「利用者だけでなく、介護職員の精神的な負担軽減や、また医療を学ぶ場にもなっています」(原嶋氏)。
6月現在、利用登録者は9人。原嶋氏は「今後は障がい者の利用も想定し、日中の過ごし方なども検討しています。精神疾患の方は家を出て、ここに来るだけでも苦労が大きい。長時間いると疲れやすい人もいます」と述べる。
施設には看護師が常駐。熱発が頻繁で他事業所の短期入所から切り替えた利用者もいるなど、医療対応への安心感が最も高いニーズとなっている。「利用者だけでなく、介護職員の精神的な負担軽減や、また医療を学ぶ場にもなっています」(原嶋氏)。
6月現在、利用登録者は9人。原嶋氏は「今後は障がい者の利用も想定し、日中の過ごし方なども検討しています。精神疾患の方は家を出て、ここに来るだけでも苦労が大きい。長時間いると疲れやすい人もいます」と述べる。
地域と接点つくる就労カフェ
静かな住宅街に立つ。自家焙煎珈琲の香りが店外まで
看多機と隣接する建物は、昨年10月にオープンした「ひげぞ~のおいもとコーヒーファクトリー」(就労継続支援B型)と「ひげぞーおもいでファクトリー」(就労移行支援)。1階がカフェ、2階が作業所で、3階には就労移行支援の学習スペースがある。
1階のカフェは、山中理事長がこだわる自家焙煎珈琲、つぼ焼き芋などを提供。就労B型の利用者が能力・適性に応じて厨房や接客などの作業を担当する。工賃は作業内容と時間、そしてカフェの収支で変動する。
1階のカフェは、山中理事長がこだわる自家焙煎珈琲、つぼ焼き芋などを提供。就労B型の利用者が能力・適性に応じて厨房や接客などの作業を担当する。工賃は作業内容と時間、そしてカフェの収支で変動する。
それぞれの作業に集中する就労B型利用者
看多機の職員もたびたび利用。原嶋氏は「すぐ隣に障害福祉の専門職がいるので、共生型のことで相談がしやすい」と述べる。「両施設を活かす方法として、例えば看多機での清掃を就労B型の作業内容に入れることを検討しています。また就労サービス利用者が別の日に共生型生活介護を利用するプランなども可能です」。
(シルバー産業新聞2026年7月10日号)
(シルバー産業新聞2026年7月10日号)


