生き活きケア

コロナ禍に行うアクティビティ/ヒルデモアこどもの国(横浜市)

コロナ禍に行うアクティビティ/ヒルデモアこどもの国(横浜市)

 東京海上日動ベターライフサービス(東京都世田谷区、中村一彦社長)は、2020年度から入居者の自律を目指し、リハビリ要素を含み楽しみながらできるアクティビティ「リハアク」に取組んでいる。作業療法士らが入居者に必要なリハビリと連動した運動や、生活リハビリなどのアクティビティを提供する。

 同社の磯嵜圭介支配人は「早期から入居者と関わって自立期間を維持できるようサポートしたい。そのためにも施設で、軽度の人も楽しめるアクティビティの充実を目指す」と説明する。

 現在は、新型コロナウイルスの感染拡大により外部講師を招いたイベントの中止や、外出レクが制限される中、短時間・小人数・スタッフによる開催などの工夫をしてコロナ禍でもアクティビティを継続している。

 同社が運営する介護付き有料老人ホーム「ヒルデモアこどもの国」(横浜市)では、▽作業療法士(OT)▽看護師▽ケアマネジャー▽アクティビティ専任のケアスタッフ▽アクティビティ委員会――が連携してアクティビティの企画を練る。

 同施設で定期開催すアクティビティは▽小集団体操▽園芸▽レストラン企画、お取り寄せグルメ(食アク)▽手芸▽ボッチャ▽書道――など。

 職員の特技を生かし、短時間のレクや個別ケースに合わせたアクティビティなど、コロナ前より開催回数もバリエーションも増えている。

 作業療法士の福間まゆこさんは「入居者が取組みたいことを把握して、リハビリ計画に反映する等、入居者の価値観を大切にしたい」と話す。

 アクティビティ専任のケアスタッフ・中島夏希さんは「現場で直接ケアを提供する同僚の負担が増えないようサポートしつつ、また入居者の希望や企画実現に向けて取組んでいる」と説明する。

 入居者の目の前で調理し、できたての料理を提供する食アク(リストランテこどもの国)では、施設内にいながら、外食の雰囲気を実現する。

 この日は、かつ丼を提供。卵の柔らかさを好みに合わせて調理し、「アツアツで美味しい」 「食事は雰囲気が大切なのでとても楽しかった」などとても好評だった。

利用者発案のレクも

 20年8月に静岡県浜松市から、同施設に入居した羽生万千子さん(94歳)は、自らアクティビティを企画するなど、コロナ禍でも充実した生活を工夫している。
 カメラとパソコンが好きな羽生さんは、散策中に見つけた昆虫の写真を撮り、生態を調べてレポートを作成するなど様々なことに取組む。レポートは虫が好きな職員の子供からも好評だという。
 羽生さんは「コロナ禍の生活が続き、圧迫感もあるがその分、使える時間もたくさんできた。コロナだからできないと悲観的に考えるのではなく、コロナだからこそ、出来ることを前向きに考えましょうというメッセージを込めてあみぐるみに挑戦した」と笑顔で語る。
 同施設の磯嵜支配人は「今後は、定期評価を実施するなど、より効果的なアクティビティに取組み、施設での充実した生活環境を提供していきたい」と今後の展望を話す。
(シルバー産業新聞2021年3月10日号)

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