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ジェー・シー・アイ 関西に初進出 高齢者施設に介護ロボットなど販売

ジェー・シー・アイ 関西に初進出 高齢者施設に介護ロボットなど販売

 東北地方を中心に、医療・福祉・介護・保育などのサービスを手掛けるジェー・シー・アイ(宮城県富谷市、大信田和義社長)は、関西エリアで介護ロボットや福祉用具などの販売を行う新会社「JCIウエスト」を設立する。同社には、無線ナースコールを手掛けるジーコム(東京都大田区、杉原弘祥社長)なども出資し、介護施設や高齢者向け住宅などの省力化や生産性向上の実現に向けた商材の提案を行っていく。初年度に1億円の売上を目指す。

 新会社は現在、登記を申請中で、10月1日より本格的に事業をスタートさせる。ジェー・シー・アイ、ジーコム、アテナ、諸星グループホールディングス、アイマックスの5社が共同出資し、大信田社長が新会社の社長を務める。

 ジェー・シー・アイが長年培ってきた施設営業の商材やノウハウを活かし、介護施設や高齢者向け住宅などに対し、ケアの質の向上や課題解決に向けた提案を行う。

 注力するのが見守り機器を中心とした介護ロボットやICT機器で、導入効果や設置方法、補助金の申請方法などをトータルで提案し、介護施設や高齢者向け住宅の省力化や生産性向上の実現を目指す。
ココヘルパVP

ココヘルパVP

 新会社が提案の核として位置づけるのが、ジーコムの映像付き無線ナースコール「ココヘルパVP」。同製品は、呼び出しがあると自動的に映像と音声の通話が始まり、スマホを使って状況が確認できるため、迅速で効率的なケアを実現できる。

 また、居室内の様子を専用のタブレットから見守ることができるので、夜間の見守りを効率化できるほか、万が一インシデントが発生しても、保存した映像から再発防止策につなげることもできる。

 大信田社長は、「人材不足を背景に、介護ロボットやICT機器に対する期待やニーズが年々高まってきている。関西エリアの進出は初となるが、そうしたニーズを上手く捉えて、介護施設などの省力化や生産性向上をサポートしていきたい」と語る。

 ジェー・シー・アイは、障がい者の雇用促進や福祉用具の開発・販売を目的に、1976年に創業。介護施設への物販や、福祉用具貸与・訪問介護・訪問看護などの介護保険事業、保育事業などを手掛ける。24年6月期の売上は64億6000万円。

(シルバー産業新聞2025年7月10日号)

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