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和光市元幹部職員に10年求刑 生活保護受給者の受給金詐欺

和光市元幹部職員に10年求刑 生活保護受給者の受給金詐欺

 生活保護受給者などから合計8000万円以上をだまし取ったなどとされて起訴された、埼玉県和光市幹部職員東内京一被告に検察は懲役10年を求刑した。

 生活保護受給者から預かった現金200万円をだまし取ったなど、詐欺と業務上横領、窃盗の罪に問われた埼玉県和光市元幹部職員東内京一被告(57)―懲戒免職―の公判が4日、さいたま地裁で行われ、検察側は懲役10年を求刑した。

 検察側は、「被害者からだまし取ったキャッシュカードから、合計152回にわたり現金を引き出すなど犯行は常習化していた。市の福祉に携わる者として高い立場にあるにもかかわらず、高齢者など要保護者の財産を剥奪するなど犯行は極めて悪質」と非難。被害総額は8000万円以上に上っており、動機などについて「高級車やブランド品の購入、借金の返済などに充て、詐欺罪に問われて支払った750万円の弁償金についても、そのうちの250万円は別の被害者から摂取したものである」と指摘した。

 弁護側は最終弁論で、「当初適正に金銭を管理する意思があったことや、すでに弁償金を支払っている」などとして業務上横領罪の適用を求めて結審した。判決は8月6日。

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