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キユーピー調査 介護食品利用6割 増加傾向

キユーピー調査 介護食品利用6割 増加傾向

 キユーピー(東京都渋谷区、長南収社長)は11月8日、要介護者と同居する家族(介助者)を対象に実施した「介護にまつわる意識調査」の結果を発表した。介護食品の利用状況については、「すべて手作りしている」が30.4%で昨年より12.9ポイント低下。「市販の介護食品を一部利用している」は52.7%で15.4ポイント上昇した。「ほとんど市販の介護食品を利用している」とあわせると6割近くが利用。ただし、要介護4、5の利用者がいる在宅に限れば、7割近くにのぼることもわかった。

 ▽調理▽準備・配膳▽食事介助▽後片付け――に要する時間を合計した「要介護者の食事にかける時間」は平均で80分。介助者が60代以上の場合は110分と、30分以上も長くなる。

 特に、食事介助が全年代平均の28分に対し、1.5倍近い42分を要しており、老々介護に近づくほどその負担の大きさがうかがえる。

男性介助者ほど食支援ニーズ高く

 日常の支援・介助の中で困っている動作を聞いたところ、高い順に入浴(27.6%)、排泄(23.7%)、歩行全般(20.1%)と続く。食事の準備は15.3%で4番目に高く、介助者の男女別で比較すると男性18.0%、女性9.5%と差が大きい。他にも、食品の買い物(男12.3%、女6.7%)、食事介助(男11.0%、女7.6%)と、食事に関しては全体的に男性の方が困っている実態が明確に出ている。

(シルバー産業新聞2018年12月10日号)

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