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売れ筋で見る介護食トレンド②とろみ調整剤

売れ筋で見る介護食トレンド②とろみ調整剤

 8月号より①やわらか食②とろみ調整剤③濃厚流動食(経口摂取)④水分補給――の4つのカテゴリで売れ筋動向、注目商品を紹介する。データ提供は介護用品販売卸のウェルファン、ケアマックスコーポレーション、豊通オールライフの3社。今号ではとろみ調整剤を紹介する。(次号は濃厚流動食)

 とろみ調整剤は、嚥下機能が低下した人の飲み込みを助ける。①飲み物にとろみをつけ、喉へ流れ落ちるスピードを緩やかにすることで誤嚥を防ぐ②食べ物に粘度をつけてまとまりやすくすることで、唾液分泌や舌機能が低下している人でも飲み込みやすくする、の2つが主な働きとなる。
 
 粉末・顆粒状のものが一般的で、飲み物・食べ物へ適量を入れてかき混ぜ、少し時間を置くととろみがつくといった使い方。現在は無味・無臭・無色のものが主流となっている。▽とろみの強弱▽とろみの均質性▽混ぜてからとろみがつくまでのスピード▽とろみの持続性(一定時間でダマにならないか)▽使用量が分かりやすい・計量しやすい▽使用可能な飲み物・食べ物の範囲――などが商品選びのポイントとなる。
 卸3社のいずれにもランクインしているのはウエルハーモニー、クリニコ、アサヒグループ食品の3社。
 ウエルハーモニーは、ほぼ介護系流通に特化した販売を展開している。「トロミーナ」は、とろみの強度に応じたソフト・レギュラー・ハイパーの3種類。ウェルファンでは全タイプがランクインし、合わせて5割近いシェアを誇る。
 
 同商品はとろみをつけてから60分以上経過しても均質性を損なわないのが特長。施設やデイなど、複数分を一度に用意しなければならない場合も、食べる少し前に作り置きがしやすい。
 
 クリニコの「つるりんこQuickly」は医療機関での導入実績が高いことから、退院し在宅移行する際の食事指導で紹介してもらいやすいのが強み。温冷問わず、飲み物に溶かして混ぜると2分ほどで素早くとろみがつく。
 
 アサヒグループ食品も卸3社それぞれでシェア10%以上を維持。「とろみエール」シリーズの中で特徴的なのが「とろみエールとろみだしの素」。水に溶かすととろみ付きのだしが完成し、煮物や魚料理などパサつきのあるものへあんかけのように使えば、食べやすさを助ける。やわらか食を豊富に揃える同社ならではのラインナップだ。

(シルバー産業新聞2020年9月10日号)

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