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「こうしゅくゼロ推進協議会」発足

「こうしゅくゼロ推進協議会」発足

 寝たきり高齢者や障がい者への不適切ケアによる変形・拘縮を10年以内にゼロにすることを目指す「(一社)こうしゅくゼロ推進協議会」(福岡市、代表理事・松尾清美=佐賀大学医学部准教授)が今年3月発足し、活動を開始した。アドバイザーとしてリハビリ職、福祉用具センター相談業務者、看護師、介護施設施設長などが参画する。

 「抱きかかえ移乗などの人力まかせの介護」「体格に合わない車いすへのズッコケ座り」などが原因とされることから「リフト活用」「適切な福祉用具フィッティング」「筋緊張を緩和するクッション(体位変換器)の活用」などの実践と、啓発活動を実施する。

 具体的には▽施設現場での福祉用具活用の遅れも要因とされることから、公的制度ではカバーされない病院施設レンタルを独自に実施する事業者情報の提供▽褥瘡予防や摂食嚥下障がいの改善▽介護人材不足の中での介護職員の腰痛予防や介護生産性向上などの効果の啓発――などに取り組む。

 一般に、変形・拘縮は海外にはなく、日本特有とされることから、こうした状態からの脱却は喫緊の課題となっている。

 ☎092・710・6170

(シルバー産業新聞2017年8月10日号)

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