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アタム技研 専用機器でメンテナンスの質向上

アタム技研 専用機器でメンテナンスの質向上

 アタム技研(愛知県扶桑町、丹羽平社長、TEL0587・92・1161)は、独自開発のガス燃焼技術を活かし、高い洗浄能力と強力な乾燥機能をもつ福祉用具メンテナンス機器を開発・製造・販売する。福祉用具レンタル・レンタル卸事業者では、取扱い商品を早く・きれいに洗浄・消毒し、質の高い福祉用具を提供しようと、同社の機器を活用している。実際に機器を活用している事業者の取り組みを紹介する。

栗原医療器械店 移転機に洗浄工程効率化と品質安定実現

 関東・信越エリアで医療機器販売・福祉用具レンタルなどを展開する栗原医療器械店(群馬県太田市、栗原勝社長)は5月初旬、太田市内に開設した「太田ディストリビューションセンター」へレンタル商品の管理拠点を移した。同センターは、医療機器や福祉用具の大規模物流拠点として、関東一円から長野・新潟までをカバーする。

 「レンタル商品の取扱い点数は約7000点にのぼり、自社保有比率は9割ほど。コロナ禍でもレンタルが堅調な中、メンテナンスの質向上と効率化が課題だった」とヘルスケア事業本部長の石田晃氏。同社では以前、レンタル商品は温水高圧洗浄機を用いて手作業で洗浄していた。「人により洗浄品質にバラつきが発生したり、1日に仕上げられる数にも限界があった」と振り返る。

 洗浄工程への機器導入を検討していたところ、展示会でアタム技研の洗浄・乾燥機器を見かけて説明を受けた。その後、実際に導入現場も見学し、拠点移転を機に同社の機器を導入した。

 「機械の正面と背面に扉のある洗浄機を導入し、用具をカゴ台車に載せたまま、乾燥工程へスムーズに移れるので、一気に効率が上がった。操作も簡単で、表面にツヤがでるほどしっかり洗えて、品質にもバラつきがない。以前にも増して清潔な用具を提供できるようになった」と石田氏。マットレスの洗浄・乾燥にもアタム技研の機器を導入、今後は病院や介護施設などのマットレスの洗浄請負も視野に入れる。

 「今後も、安心してお使いいただける用具を幅広く揃え、提供していきたい」と石田氏は話す。同社では、センター内のショールームと併せて、用具の洗浄工程も見学できるよう準備している。問合せは同社(TEL0120・294・217)まで。

フランスベッド ベッドのヤニ汚れ 機械で一掃

 フランスベッド(東京都新宿区、池田茂社長)は5月初旬、東京都小平市の「東京サービスセンター」での業務を始めた。以前西東京市にあったメンテナンス拠点をここに移し、都内全域のレンタル商品の洗浄・消毒・保管を担う。

 全国に34カ所ある同社センターの中で最も規模が大きく、のべ2000品目以上を扱う同センターでは、移転と同時にアタム技研のメンテナンス機器を設置した。

 同社では以前から、車いすやベッドなどの洗浄・乾燥にアタム技研の機器を活用している。「東京センターで導入効果が確認できた機器は、他のセンターへも拡げていき、メンテナンスの均質化・スピードアップを図っている」と、同社メディカル業務企画部長の野口幹夫氏は話す。

 マットレスでは、社内に先駆けて同センターでアタム技研の洗浄・脱水機と乾燥機を導入した。「遠心力を利用した洗浄で、しっかり洗えている。以前に比べて汚れが要因で廃棄するマットレスが大幅に減った」と野口氏は評価する。洗浄・乾燥させたマットレスは、オゾン消毒後にビニール梱包する。「内部に湿気が残っているとカビの原因になるが、そのようなこともない」と野口氏。エアマットレス洗浄機も導入し、尿臭など染み付いた汚れの解消にも期待を寄せている。

 ベッドの洗浄工程では、分解したフレームをカゴ台車に載せたまま、専用の洗浄機と乾燥機にかけている。「ご利用者の中にはベッド付近で蚊取り線香を使われる方がいて、ベッドにヤニ汚れが付着していることがある。手作業で洗浄していた時は、ヤニ落としに通常の倍の時間が必要だったが、今では特別な操作も必要なくしっかり落とせている」と野口氏は話す。

 東京センターでは、用具の管理工程を見学できる通路・スペースも用意し、自社レンタルや卸サービスでの、安心・安全なサービス提供の「見える化」も図っている。

パラマウントケアサービス 規模拡張で洗浄工程さらに省力化

 レンタル卸大手のパラマウントケアサービス(東京都田区、太田幸男社長)は5月に、同社最大規模の管理・保管拠点「北大阪メンテナンスセンター」を、大阪府高槻市に開設した。

 同センターは、府内の別の場所にあった拠点を移設したもので、以前の約8倍の延床面積(約1.4万㎡)に拡張し、用具の洗浄機器や洗浄後用具の自動梱包機など最新鋭の設備も整えた。用具の洗浄スペースでは、工程の効率化・省力化をさらに図るため、アタム技研の洗浄/乾燥機器を今回初めて採用した。

 導入されたのは、用具を載せたカゴ台車を前面に入れて背面から出せる、パススルー型の洗浄機3台と、ファイバー系・ウレタン系など異なる素材のマットレスを2枚同時に洗浄・脱水できる機器、マットレス乾燥機、車いす車輪洗浄機の各機種だ。

 利用者宅から返ってきた用具は、トラックからカゴ台車に積み替えられ、洗浄工程へ進む。「以前は、洗浄・乾燥・消毒などの工程ごとに積み替え作業が必要だったが、カゴ台車に載せたまま出し入れできるパススルー型の洗浄機により、前後の工程が一気に効率化できた」と経営企画室室長の由利真士氏は評価する。

 「導入して間もないが、新しい機器への期待度は高い。誰でも簡単な操作で、汚れもよく落とせて、洗浄品質のバラつきがない。省力化が図られた分、スタッフは仕上がりの確認など、人の目でないと担えない業務にしっかり向き合えるようになった」と由利氏。「今後、環境にも配慮しながら、安心・安全・高品質なサービスを安定的に提供できるよう、さらに業務改善を図っていきたい」と話した。
(シルバー産業新聞2022年6月10日号)

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