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特殊寝台 貸与、5年間で23%増と堅調

特殊寝台 貸与、5年間で23%増と堅調

貸与件数:107.3万件
5年間(2018年4月比)の貸与件数の伸び:1.23倍
費用額:88.9億円/月(貸与全体の24.8%)

 特殊寝台の貸与件数は107.3万件で、付属品を除くと、手すりに次いで2番目に多く利用されている。特殊寝台は06年度に原則、要介護1以下の貸与が認められなくなったことで、貸与件数は70万件から50万件へ3割も減少した。給付制限前の水準まで戻ったのは12年度。その後も要介護者の増加に伴い、堅調に推移し、直近5年間で23%増となっている。9割超は要介護2以上の利用だが、例外給付により、要介護1以下の利用も8万3800件(7.8%)ある。

 福祉用具・生活支援用具協会(JASPA)の「福祉用具産業市場動向調査報告」では、20年度のベッド全体の市場規模(介護保険給付だけでなく、医療用ベッドなど一般市場を含む)は549億円で対前年度▲0.7%。内訳は、在宅介護向けベッド220億円(前年度▲0.5%)、医療向けベッド295億円(▲1.3%)、その他34億円(+3.0%)となった。

 医療用では、ICUベッドなどで需要増加がみられた。介護用では、新型コロナウイルスの影響で入院や入所ができず、在宅介護での利用が増加傾向だったものの、コロナ禍による先行きがみえず、レンタル卸事業者の購買意欲は抑制方向だった。介護保険外では、巣ごもり需要の拡大でECサイトなどでの個人向け販売が増加した。

(シルバー産業新聞2023年9月10日号)

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