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介護関連上場企業決算 コロナ禍に対応し業績伸ばす

介護関連上場企業決算 コロナ禍に対応し業績伸ばす
ベネッセHD
 介護・保育事業の売上は、高齢者住宅「グラニー&グランダ」ら9施設拡大などで1238億円(前期比0.8%増)。営業利益は処遇改善やホーム拡大に伴う要員増や入居率のダウン(95.3%→92.6%)で、103億円(▲8.6%)となった。

ツクイHD
 持ち株会社に移行。デイ(527カ所、+6カ所)で575億円(+2.2%)、住まい(介護付有料28カ所、サ高住6カ所、GH45カ所)で192億円(3.8%増)、在宅86億円(7.0%増)。コロナ対応の特例「2区分上位の時間区分で請求」や「かかり増し費用」補てんなど助成金(10億円)も利益に貢献。アサヒサンクリーンより6カ所の訪問介護事業を譲受。

学研HD
 高齢者住宅129億円(13.1%増)、認知症GH166億円(4.8%増)。

ユニマット
 介護サービスは324拠点、655事業。パナソニックエイジフリーから7拠点を事業譲受、ケアサポートそよ風からGH2カ所を事業譲受。売上522億円(4.0%増)、営業利益44億円(▲13.7%)。

セントケアHD
 介護サービス事業の売上448億円(6.3%増)、営業利益28億円(67.1%増)。訪問入浴の稼働向上、訪問看護は新設16カ所順調に成長。外注派遣費の見直しによる経費抑制あり。デイはコロナ禍による利用控えや事業休止で減収・減益。看多機は8カ所増えて35カ所に。

総合警備保障
 介護事業の売上403億円(43.7%増)、営業利益7億円(74.6%増)。20年10月に「Alsokの介護」として統合。20年12月、三菱商事と日本ケアサプライの間で高齢者生活支援事業の資本業務提携。

ソラスト
 介護・保育事業(介護事業所633カ所・157カ所増、保育所18カ所・2カ所増)の売上447億円(20.9%増)、営業利益22億円(1.9%増)。M&Aは、20年10月に日本エルダリーケアサービス、ファイブシーズヘルスケア。デイは既存事業所で昨年比で利用を下回る。

シップヘルスケアHD
 ライフケア事業の売上は245億円(2.7%増)、営業利益22億円(26.4%増)。

ヒューマンHD
 介護事業の売上は104億円(1.8%増)、営業利益は1.8億円(▲38.4%)。介護職の外国人技能実習生向け研修センターの稼働やデイの稼働が低調だった。

ケアサービス
 在宅介護64.7億円(▲4.1%)、エンゼルケアやクリーンサービスなどのシニア向け22.1億円(5.6%)。デイサービスは利用控えと新規利用の停滞。

シダー
 売上156億円(3.2%増)、営業利益8億円(47.3%増)。有料ホームとケアプランセンター各1カ所新設。うち、デイの売上36億円(0.8%減)、利益15億円(12.9%増)。施設サービスは109億円(3.9%増)、利益15億円(13.6%増)、在宅サービス9億円(7.2%増)、0.7億円損失。

ロングライフHD
 有料ホームを3施設新設し、建物賃貸契約に伴い1施設閉鎖。居室総数は、23ホーム1041室。ホーム事業は売上12.8億円(12.3%増)、在宅事業は、121カ所で売上14.4億円(1.9%増)に。

川本産業
 全社売上は感染予防関連品などの好調で308億円(23.0%増)となり、営業利益12億円(462.4%増)と回復。

ユニ・チャーム
 排泄ケア用品、マスク、生理用品などのパーソナルケアの売上(3カ月分)は1577億円(▲1.8%)。大人用おむつは中国、タイ、インドネシア、ベトナムでの日本式ケアを展開。

大王製紙
 新製品の多吸収パッドやうす型パンツタイプが好調。病院・施設ルートで在宅復帰支援を提案し、販売数量・金額とも前年を上回る。

花王
 大人用おむつの販売はコロナ禍の中で対前年横ばいに。今後、軽失禁対応の薄型タイプやカラータイプに注力していく。

パラマウントベッドHD
 増収増益。ベッド261億円(8.6%増)、マットレス51億円(6.3%増)、レンタル230億円(23.6%増)

トーカイ
 レンタル・リネンサプライは売上606億円(▲2.1%)、営業利益54億円(▲11.1%減)。レンタルは好調だったが、リネンはコロナの影響を受けた。

フランスベッドHD
 メディカルサービス事業の売上は328億円(5.1%増)、営業利益28億円(20.5%増)。福祉用具貸与事業では、昨年10月にカシダスを子会社化したことで、売上増に寄与。関東・関西圏に4拠点増。

日本ケアサプライ
 レンタル卸。増収増益。レンタル資産7.1億円増加。

プラッツ
 当期(半年分)の医療・介護電動ベッドの総販売台数は2.8万台(11.4%増)。福祉用具流通市場28億円(12.2%増)、病院・施設市場4.6億円(4.8%増)

幸和製作所
 売上52億円(▲13.0%)。営業利益3.6億円(赤字から回復)。組織の見直しや業務効率化をはかり、固定費の削減を行った。

(シルバー産業新聞2021年6月10日号)

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