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21/3期 第3四半期決算 コロナ禍影響濃淡

21/3期 第3四半期決算 コロナ禍影響濃淡

 ベネッセHDの介護・保育事業の売上高は922億円(前年比0.5%増、以下同)。高齢者施設は「クラニー&グランダ」など7ブランド計336施設(9増)。処遇改善等により営業利益は20.8%減になった。

 ツクイHDは売上703億円(2.9%増)のうち、デイサービス事業434億円(3.0%増)、住まい事業144億円(4.0%増)、在宅事業65億円(8.0%増)となった。3月にもTOB(株式公開買い付け)を実施し上場廃止をめざす。

 学研HDの医療福祉分野の売上はサ高住(155事業所)とグループホームなどの展開で、高齢者住宅事業64.0億円(営業利益2.1億円)、認知症GH81.8億円(同5.6億円)。営業利益は6.4億円(▲18.4%)になった。ユニマットは、介護サービス319拠点、652事業所(20年12月末)。20年6月にはパナソニックエイジフリーから在宅介護7拠点を譲受。介護記録システム「CareKarte」を活用。3月にもTOBが成立すると上場廃止になる。

 セントケアHDは、訪問介護207、訪問入浴106、訪問看護97など計552拠点(20年12月、16増)になった。ホームヘルパー5246人(50人増)、介護福祉士3568人(153人増)、ケアマネジャー795人(7人減)、看護師1908人(42人増)。利用者数4万9254人(946人増)、顧客単価6万8135人円(2402円増)、ケアプラン数1万5138件(359件増)。綜合警備保障は18年6月にケアプラス(訪問マッサージ)、20年4月にらいふHD(高齢者施設)などを買収、20年12月には日本ケアサプライ(福祉用具貸与卸業)の32%株式取得など、介護事業を拡大。介護事業の契約件数は2.8万件。ソラストの介護事業利用者数(21年1月)は、訪問介護1万3840人(88.4%増)、デイサービス1万1761人(4.1%増)、施設サービス3906人(37.0%増、入居率95.7%)。事業所数は訪問介護152(家事代行含む)、デイサービス189、グループホーム85、有老・サ高住47など、合計632事業所。年度内のM&A・子会社化は、恵の会、日本エルダリーケアサービス、ファイブシーズヘルスケア。シダーのデイサービス事業は、新型コロナウイルス感染症の流行で、福岡県で2事業所を約1カ月間閉鎖。全国でも利用控えがあり、売上1%減、セグメント利益19.4%減になった。施設サービスは入居率の向上で、売上5.4%増、同利益29.3%増になった。在宅サービスは売上5.4%増、セグメント損失5000万円となった。

 ロングライフHDは、24ホーム1075室、在宅サービス126サービスを展開する。全国4拠点のリゾート事業は、コロナ禍の影響で経常損失3.4億円となった。ヒューマンHDは、コロナ禍でデイサービス稼働率の低下や技能実習生の入国制限の影響で営業利益が前年同期比▲43.1%となった。

 ケアサービスの介護事業所数(21年3月時点)はデイサービス45、訪問入浴14、その他21、シニア向け総合サービス事業24。1970年にふとん消毒乾燥で創業。

(シルバー産業新聞2021年3月10日号)

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