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SOMPOケア 自社システムで残業半減 分刻みの業務シフト
SOMPOケア(東京都品川区、遠藤健社長)の介護付有料老人ホーム「ラヴィーレ衣笠山公園」(神奈川県横須賀市、104床)では、同社開発の業務支援システムによる徹底した時間管理を実施。2年で1人あたりの残業時間を月10時間から5時間へ半減させた。離職率も20%から7%と大幅に改善している。
残業時間の半減や離職率改善のカギは、導入前はアセスメントをエクセルに入力し、介護記録は手書きで作成していた業務フローを、アセスメント、業務管理、記録業務を連動させるシステムの導入により、PDCAサイクルが効果的に回せるようになったこと。
同社システムは▽アセスメントと暫定ケアプラン▽ケアスケジュール▽介護記録――で構成。ケアスケジュールはアセスメントと暫定プランで作成したサービス計画表を元に自動で組まれ、各職員の1日の業務予定を分刻みで表示する。
これをもとに施設長やユニットリーダー等が、ケアを提供する時間の重複を避けつつ、利用者の希望も踏まえた時間に提供できるように調整する。 確定したケアスケジュールは職員のスマートフォンで共有。対象利用者、場所、介助内容など業務の詳細が手元で確認できるほか、各業務の終了時刻の目安も表示される。
同社システムは▽アセスメントと暫定ケアプラン▽ケアスケジュール▽介護記録――で構成。ケアスケジュールはアセスメントと暫定プランで作成したサービス計画表を元に自動で組まれ、各職員の1日の業務予定を分刻みで表示する。
これをもとに施設長やユニットリーダー等が、ケアを提供する時間の重複を避けつつ、利用者の希望も踏まえた時間に提供できるように調整する。 確定したケアスケジュールは職員のスマートフォンで共有。対象利用者、場所、介助内容など業務の詳細が手元で確認できるほか、各業務の終了時刻の目安も表示される。
職員へのヘルプの必要性もアラート
業務終了後はスマホ画面の「未」をタップして「済」にする。予定時刻内に「済」とならない場合は管理画面で赤く表示され、業務状況の確認やヘルプなど素早いフォローにつながるという。
「『同じ質のケアをより短時間で行う』という意識が高まった。これを一人ひとりが突き詰めることで、施設全体の生産性向上につながっている」と髙橋祐樹施設長は説明する。
介護記録は音声入力も可能。「職員は基本、手元のスマホ操作のみ。ほとんどの職員が2カ月で使いこなせるようになった」(同氏)。
「『同じ質のケアをより短時間で行う』という意識が高まった。これを一人ひとりが突き詰めることで、施設全体の生産性向上につながっている」と髙橋祐樹施設長は説明する。
介護記録は音声入力も可能。「職員は基本、手元のスマホ操作のみ。ほとんどの職員が2カ月で使いこなせるようになった」(同氏)。
眠りSCANで人員効率化も
また、同施設では業務支援システムと合わせて見守りセンサーとして「眠りSCAN」(パラマウントベッド)を導入。計測したバイタルデータを元に眠りの深さ、生活リズムを分析する。分析結果はアセスメントに反映させ、より個別性の高いプランへ活かしている。
あわせて、生活リズムを把握することで夜間の不要な訪室が減少。その結果、夜勤職員を4人から3人に抑え、代わりに日中の職員を2人増員できた。「日中の人員に余裕ができ、教育・研修やケア分析などへ時間を使えるようになった」(同氏)。
(シルバー産業新聞2021年2月10日号)
あわせて、生活リズムを把握することで夜間の不要な訪室が減少。その結果、夜勤職員を4人から3人に抑え、代わりに日中の職員を2人増員できた。「日中の人員に余裕ができ、教育・研修やケア分析などへ時間を使えるようになった」(同氏)。
(シルバー産業新聞2021年2月10日号)